【栗東TC】ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー2015&安田隆行厩舎訪問
こんにちは
連日猛暑続きですが、皆様体調は崩されていませんでしょうか
北海道出身が多い馬達は暑さが大の苦手
しかし、そんな暑さの中でも一流の競走馬になるため毎日練習は欠かしません
栗東トレセンでは、少しでも涼しい時間帯ということで、毎朝5時からサラブレッド達は調教に励んでいます
さて、この度栗東トレーニング・センターでは7月23日(木)・7月29日(水)の2日間、夏休み中のお子さん達を対象にした「ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー」を行いました
今回は7月23日のツアーをレポートします
23日の朝、集合した参加者の皆さんと最初に向かったのは・・・
馬運車見学です
皆さんご存知の通り、毎週末、競馬場で行われるレースのため、トレセンから競走馬を運ぶ車です。
普段から馬運車を運転している方々に説明をしていただきました
馬運車の中は競走馬の調子を崩さないように冷暖房完備で、馬のお世話をする厩務員さんがいつでも馬の様子をチェックできるように監視カメラも付いているのだとか
また、音楽が聴けるようスピーカーが付いていたり、マイナスイオン発生器がついていたりと、競走馬達のために様々な配慮がなされており、一台5000万円ほどの値段がするそうです
「運転する上で一番気をつけていることは何ですか?」という質問には、「ブレーキなど、操作の一つ一つを普通の車を運転するのとは比にならないくらい慎重にやっています。トレセンでレースに向けて調子を上げていっても、運ぶ途中で怪我してしまった、なんて事は許されませんから。」とのこと
普通のトラックの運転手さんから、馬運車の運転手さんになる方もいるそうですが、「一人前になるまで5年はかかる」ともおっしゃっていました
さて、馬運車見学を終えたあと向かったのは装蹄所です
ここでは、馬のはく靴である蹄鉄の説明に加えて、実際に目の前で1本の鉄の棒から蹄鉄を作っていただきました
人の足と同様に、馬の脚も一頭一頭形が違うため、ハンマーで蹄鉄を叩き形を微妙に変える必要があります
しかしその馬にぴったりの蹄鉄を作るのには、大変な技術が必要で、なんと一人前になるために15年もの修行が必要だとか!
厳しい職人の世界です
この場で実際に作った蹄鉄はじゃんけん大会の優勝者にプレゼントされました
蹄鉄は幸運を運んだり、厄除けになると言われているので、今回ゲットされたお子さんには何か素敵な出来事がおこるのではないでしょうか
装蹄所を出た後は、安田厩舎訪問です
安田隆行調教師はジョッキー時代にトウカイテイオーで皐月賞とダービーを優勝
騎手として通算680勝を挙げられた後1994年に調教師として厩舎を開業されました。
スプリントGⅠを連勝したカレンチャンや近年ではスプリンターズS、香港スプリント、高松宮記念、安田記念と国内外のGⅠ級競走を6勝し、2013年の年度代表馬にも選ばれたロードカナロアを輩出されました。現在までに日本や海外のGI級競走に数多く優勝されており、40年もの間、競馬の第一線で活躍しておられます
また、ここからは現役ジョッキーの皆さんもツアーに同行していただきました
左から鮫島克駿騎手、藤懸騎手、国分恭介騎手、藤岡佑介騎手です
騎手の方々に安田調教師の印象を伺うと、皆さん口を揃えて「本当に優しい」とのことでした
「乗り方を色々と任せてくれるし、ユーモアもある。」「すごい先生なのに、気軽に話しかけてくれる。」などなど、騎手の皆さんから続々と出てくる賞賛の言葉に、安田調教師が「そんなに褒めても何も出ないぞ」 と場を沸かせる場面も
安田調教師からは「もともとジョッキーだっただけに、騎手への思いは強いと思います。」とのお言葉も頂きました。
さて、お話を伺ったあとは、実際に厩舎内で現役の競走馬を見学させていただきました
間近に見る競走馬に参加者の皆さんも感動されていたのではないでしょうか
さらに、ここでは安田調教師や騎手の方直々の解説付きともあり、お子さんだけでなく、お父さんお母さんも続々と質問されていました
厩舎の中にこれだけ多くの人が入ることは滅多に無い上に、中々こんな近くにお子さんが近寄ることもないので、馬の方も参加者の皆さんに興味津々
見学の途中には現役の競走馬とスキンシップする場面もあり、非常に内容の濃い厩舎見学となりました。
最後に厩舎の前で集合写真
皆さん良い笑顔です
さて、安田厩舎を出発し、草木を掻き分け進んだ先は・・・
栗東名物の坂路コース
この日はあいにくの雨模様
滞在できた時間はわずかだったのですが、関係なくお子さん達は元気に走り回っておりました
雨や雪など天気関係なく毎日調教を行っている栗東の競走馬達の気持ちを、参加者の皆さんも体験できたのではないでしょうか
坂路コースでも記念にパシャリ
その後も、栗東トレセンの広報コーナーにてトレセンならではのお宝グッズを鑑賞したり、乗馬苑にてポニーとのふれあいを行ったりと、トレセンを存分に満喫していただきました
そしてトレセン内を回って見学したあとはいよいよ、ジョッキーお手製のカキ氷を食べながらの懇談会です
左から順に氷担当、シロップ担当、練乳担当、ストロー担当とばっちり役割を決めて、カキ氷作りに燃えるジョッキーの皆さん
朝早くから色々と動き回った体にカキ氷の甘さが染みます
この交流会ではジョッキーを囲んで和気あいあいとおしゃべりをしたり、豪華グッズのプレゼント抽選会を行いました。
直接手渡しされるプレゼントにお子さん達も大喜びでした
以上で、23日に行われたツアーのレポートは終了となります。
あいにくの天気で、色々とツアー内容を変更した部分もあったのですが、参加者のお子さんからは「将来ジョッキーになりたい!」 「装蹄師になりたくなった」という声が寄せられ、競馬や馬のことをよく知ってもらえるいい機会になったと思います
それでは7月29日に行われた親子見学ツアーも近日中に公開いたしますので、お楽しみに