ブリーズアップセールの上場番号が決定しました(事務局)

ブリーズアップセールの上場番号が決定しました(事務局)

 

   2014JRAブリーズアップセールを4月29日(火・祝)に実施いたします。このたび、セール上場馬の上場番号が決定いたしました。詳細については、下記ページをご覧ください。

 

 また、馬主・調教師の皆様には、3月上旬に『売却馬名簿』を発送しております。

 JRA育成馬サイトにおいて、『売却馬名簿』の内容はご覧いただけます。

 

    JRA育成馬サイト(JRAブリーズアップセール) http://www.jra.go.jp/training/bus.html

    JBIS-Search(ブリーズアップセール関連ページ) http://www.jbis.or.jp/seri/2014/12O1/sale/

 

 

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 宮崎・日高の両育成牧場において、下記の日程で育成馬展示会を開催いたします。この展示会は、育成技術・研究の成果を披露する意味もあり、どなたでもご覧いただけます。奮ってご参加ください。

 

   宮崎育成牧場 4月 7日 (月) 10:00~   連絡先 宮崎育成牧場 0985-25-3448

   日高育成牧場 4月14日 (月) 10:00~   連絡先 日高育成牧場 0146-28-1211

育成馬ブログ 生産編⑧ 「その1」

講演会「競馬とドーピング~アナボリック・ステロイド~」

 

去る2月27日に新冠町でアナボリック・ステロイド(以下AS)に関する講演会が開催されました。

 

講師はJRA馬事部獣医課の課長補佐であり、馬の禁止薬物と診療に関する諮問委員会の委員を務める草野寛一によるものでした。

 

発表で一貫していたのは、

「ASの使用は、エンターテーメント・スポーツである競馬のイメージダウン、ひいては競馬産業の衰退を引き起こしかねないので止めましょう」とのメッセージでした。

 

現在、南米を除くほとんどの競馬開催国においては、ASは禁止薬物に指定されています。

その多くの主催者は、「競走時」における使用禁止に止まらず、「競走時以外」における使用も禁止していくべく取り組んでおり、「競技外検査」として「調教時の検査」など抜き打ち的な検査を実施している主催者もあります。

JRAも2014年4月1日より、この「競技外検査」を開始します。

 

一昔前までASは馬の治療薬として使用されていましたが、現在では、オリンピックなどの人の競技と同様に、競馬の世界においても使用の正当性が認められない薬物になっています。

ASにおける繁殖機能障害などの副作用も見過ごすことができません。

 

今後とも、関係者が一丸となって、競馬というエンターテーメント・スポーツのイメージダウンを防いでいきましょう。

 

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【ご意見・ご要望をお待ちしております】

JRA育成馬ブログをご愛読いただき誠にありがとうございます。当ブログに対するご意見・ご要望は下記メールあてにお寄せ下さい。皆様からいただきましたご意見は、JRA育成業務の貴重な資料として活用させていただきます。

アドレス jra-ikusei@jra.go.jp

活躍馬情報(事務局)

先週日曜日の中山競馬1R(3歳未勝利戦)におきまして、JRA育成馬スズトラッド号が優勝しました。同馬は日高育成牧場で育成調教され、昨年4月に開催されたブリーズアップセールにて取引された馬です。

 また、昨年当セールで取引された育成馬は、17頭(地方交流競走1頭を含む)が勝ちあがりました。今後のますますの活躍を期待しております。

 

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3/16 2回中山競馬6日目 第1R 3歳未勝利 ダート1,800m

            スズトラッド号(グラスレビンの11) 牡 3歳

 【 厩舎:高橋 裕 父:ヨハネスブルグ サマーセール購買 】

育成馬ブログ 生産編⑧ 「その2」

育成馬ブログ 生産編⑧ 「その2

 

子馬の引き方①

「日本と比較して海外の馬は大人しい」

よく耳にする言葉ですが、これは事実でしょうか?

 

答えは「No」だと思います。

 

世界有数の馬産国アイルランドにおいては、多くの馬が大人しいのは事実かもしれませんが、取扱いに苦労する馬もいないわけではありません。

 

そのような例外の原因として、生まれ持った気性もあるかもしれませんが、多くは生まれてから手をかけられることなく、四六時中放牧されていた馬でした。

 

では、どのように手をかければ、「大人しい」すなわち人に対して従順な馬に育て上げることができるのでしょうか?

 

その答えは簡単ではありませんが、生後から継続的に実施する「引き馬」が、良いトレーニング方法の一つといえます。

 

生後直後の引き馬

アイルランドにおいては、生後から母子を1人で引く方法が用いられています。

 

とはいえ、生後直後の子馬は自ら前進しないため、もう1名が後方からサポートして前進を促します。

これを毎日継続的に実施することで、子馬の肩の左側に人間がいる「引き馬の位置関係」を覚えさせるとともに、人馬の信頼関係を構築することができるのです。

         

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生後直後の母子の引き馬

アイルランド キルダンガン・スタッド)

 

その後も基本的には、子馬の保持にはリードを使用せずに、

「両手で抱える」

「頚もしくは肩の外側に手をかける」

などの方法を用います。

  

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両手で抱える

  

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頚もしくは肩の外側に手をかける

 

リードを使用しない理由は、生後間もない子馬の頸部に対するダメージが危惧されるためです。

アイルランドでも、牧場によってはリードを使用していますが、その場合であっても、目的は「リードに対する馴致」であって、決して馬を保持するために使用しているわけではありません(つづく)。

 

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生後直後のリード使用の目的は馴致

(強く保持することはない)

育成馬ブログ 生産編⑧ 「その3」

育成馬ブログ 生産編⑧ 「その3

 

子馬の引き方②

 

子馬自身のバランスで歩く

子馬を引く場合に重要なことは、

  「人の指示に従って歩くこと」

  「子馬自身のバランスで歩くこと」の2点です。

 

  前者は容易に理解できるかと思いますが、後者「自身のバランス」とは何を意味するのでしょうか?

  これは、子馬が歩く際に「引っ張られたり、押されたりしない」状態であり、人間の指示に従ったうえで、馬自らの意思を持って歩くということです。

 

  わかり易く、人間の子供に例えれば、

  「親に言われて嫌々、勉強・お手伝いをする」のではなく、

  「子供が自らすすんで、勉強・お手伝いをする」といったイメージでしょうか?

 

  ただし、人間の子供と異なり、「勉強をして希望の学校に入る」「お手伝いをしてお小遣いをもらう」といったモチベーションを馬はもっていません。

 

  そこで、馬に対しては、「オンとオフ」を用います。

 

  馬が前に歩き出すまでは、様々な刺激によるプレッシャー、すなわち「オン」を与えて前進を促します。

  そして、前進を開始したら、その瞬間にプレッシャーの解除、すなわち「オフ」を与えることによって、子馬に人間の指示を理解してもらうのです。

 

プレッシャーの与え方-前進しない時-

 

  では、具体的に前進しない場合のプレッシャー。すなわち「オン」はどのように与えればよいのでしょうか?

 

  生後直後は、別のスタッフに後方から前進を促してもらいます。

  最初は、後方から臀部を押し続けなくてはなりませんが、前進するようになったら、押すことをやめる、すなわちプレッシャーを解除して、子馬自身に歩いてもらいます。

 

  最終的には、子馬自ら歩くようになり、もう1名のスタッフは、後ろから見守るだけになります。

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後方からの「オン」で前進を促す     

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子馬が前進したら「オフ」にする

 

  また、1名で引くことができるようになっても、子馬が前進しないことは頻繁にあります。この場合、保持者は、様々な方法を用いて子馬に「オン」の合図を与えますが、パッティング(右手で臀部や肋部を軽く叩く方法)が効果的かつ容易な方法です。7
パッティングによる「オン」の合図

(右手で臀部や肋部を軽く叩く方法)

 

  また、上記以外にも、子馬が立ち止まった際には、無理にプレッシャーを与えずに、子馬を軸にした回転を用いて前進させることも可能です。

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子馬を回転させることで前進させる

(子馬が立ち止まった場合)

 

 

上記いずれの方法を用いた場合であっても、子馬が自身のバランスで歩いてくれたら、必ず、プレッシャーを解除して「オフ」の雰囲気をつくりましょう(つづく)。