2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

生産現場における駆虫 その4「駆虫剤投与以外に実施すること」(生産)

生産現場においては、駆虫剤を投与する以外にも有効な寄生虫対策があります。 ・放牧地のローテーション ・放牧地の糞塊除去 ・放牧地のハローがけ(ハローがけ後は一定期間休牧) ・大量寄生馬の隔離 ・過密放牧の回避 ・牛・羊などとの混合放牧 前回までお…

「騎乗馴致」が始まりました(日高)

今夏の北海道は、特に7月上旬から8月中旬までが暑く、平均気温が過去10年間で2番目に高かったようですが、お盆を過ぎたあたりから暑さが和らぎ、9月中旬に全国的に記録的な大雨をもたらした台風18号が通過後は、急激に秋を感じる涼しい朝が続くようになりま…

活躍馬情報(事務局)

先週の競馬で、2頭のJRA育成馬が優勝しました。 これによって、本年の当セールで取引された2歳育成馬は9頭が勝ちあがり、合計13勝(交流重賞1勝含む)となりました。今後のますますの活躍を期待しております。 10/19 4回東京競馬6日目 第1R …

トレセン周辺での育成技術講習会のご案内について

競走馬の育成技術の普及を目的として、トレセン近隣の育成牧場関係者を主な対象とした育成技術講習会を下記のとおり開催するのでご案内いたします。 記 1.日時・場所 1)平成25年10月30日(水) 17:00~19:00(意見交換会~19:30) 美浦トレーニングセ…

活躍馬情報(事務局)

先週の競馬で、2歳のJRA育成馬が優勝しました。これによって、10頭が勝ちあがり、合計14勝(交流重賞1勝を含む)となりました。今後益々の活躍を期待しております。 10/26 4回東京競馬8日目 第1R 2歳未勝利戦 ダート1,400m ロマンシーズ号(フレンドリータ…

育成馬見学会を開催しました(宮崎)

南国宮崎でも朝晩は肌寒い日が増えてきました。夕方6時を過ぎるとあたりは真っ暗、季節の移り変わりを実感します。秋と冬の混在するこの時期は人馬ともに体調管理が難しい時期ですが、宮崎育成牧場に入厩した22頭の育成馬たちは皆元気に過ごしています。今夏…

活躍馬情報(事務局)

先週の競馬で、2頭のJRA育成馬が優勝しました。 これによって、本年の当セールで取引された2歳育成馬は12頭が勝ちあがり、合計16勝(交流重賞1勝含む)となりました。今後のますますの活躍を期待しております。 11/2 5回東京競馬1日目 第5R …

活躍馬情報(事務局)

先週日曜日の東京競馬で、2歳JRA育成馬が優勝しました。これによって、本年売却した育成馬は、13頭が勝ちあがり、合計17勝(交流重賞1勝を含む)となりました。今後益々の活躍を期待しております。 11/24 5回東京競馬8日目 第1R 2歳未勝利戦 …

離乳後の子馬の管理 (生産)

本年生まれた7頭のホームブレッドは、これまで大きな病気や怪我もなく順調に育っており、現在は当場で最も土壌が良く、面積が大きい放牧地で管理されています。 現在の管理状況は以下のとおりです。 放牧時間:午前10:30~翌朝8:30(合計22時間) 飼料:オ…

小学生の牧場見学 (生産)

日高育成牧場では、人材養成事業の一環として、多くの学生の方の受け入れを行っています。 すこし前の話になりますが、近隣の小学校の生徒のみなさんの見学研修がありました。 本年生まれた子馬2頭を見せたところ、子供たちは、小学生らしく元気いっぱいに喜…

育成技術講習会 (生産)

10月30日および11月6日にそれぞれ美浦および栗東トレーニング・センターにおいて、育成技術講習会が開催されました。 今回の講習会は「海外で競馬を学ぶ-海外経験者が「世界の馬づくり」を語る」と題して、海外の厩舎や牧場で経験を積んだホースマンのみな…

セリと育成馬を知ろう会 in ひだか(日高)

日高育成牧場のある浦河では、10月に入ってから一雨ごとに寒くなり、10月17日には日高山脈に初冠雪を、浦河でもほぼ平年並みの11月11日に初雪を認めました。しかし、例年は11月下旬から最低気温が氷点下に達する日も珍しくなくなってきますが、今年はそれほ…

順調に調教が進んでいます(宮崎)

南国宮崎も本格的な冬を迎えています。日の入りが早くなり、気温も10℃を超える日が少なくなってきました。朝晩の気温低下により体調を崩さないよう、育成馬の体調管理には細心の注意を払いながら日々の調教を行っています。 12月に入り、宮崎育成牧場に…

2014JRAブリーズアップセール上場候補馬 80頭の近況をお知らせします(事務局)

本年のJRAブリーズアップセールへ上場を予定している育成馬80頭の近況などを開示しましたのでお知らせします。 上場候補馬についての情報 ○ 上場候補馬一覧【PDF】(1ページ 78KB) ○上場候補馬写真一覧【PDF】(12ページ 9877KB) …

早春における交配(生産)

早春の2月から4月にかけて、 「なかなか良い発情がこない」「卵胞はあるけど、排卵しない」。 このようなことでお悩みの生産者の方は多いと思います。 当場においても同様の悩みを抱えていますし、これはわが国だけではなく、世界中の生産者の悩みでもあるの…

春季繁殖移行期に交配を行うために(生産)

準備中のラーメン屋さんで、ラーメンを食べることができなくても、繁殖牝馬に対しては、「早期発情誘起」とよばれる方法で、春季繁殖移行期に交配を行わせることが可能です。 早期発情誘起とは、早春の繁殖牝馬に対していくつかの刺激を与えて、繁殖期になっ…

活躍馬情報(事務局)

先週の京都競馬で、明け3歳JRA育成馬が優勝しました。これによって、昨年売却した育成馬は、13頭が勝ちあがり、合計18勝(交流重賞1勝を含む)となりました。今後益々の活躍を期待しております。 1/19 1回京都競馬7日目 第10R 紅梅ステークス 芝1,400m ア…

ライトコントロール法(生産)

「早期発情誘起」を実施するうえで、もっとも重要な役割を果たすのは、ライトコントロール法、すなわち、冬から春にかけての日長時間の延長を人為的に行う方法です。 (実施時期) ライトコントロール開始から約60日で効果が認められることから、交配予定の2…

活躍馬情報(事務局)

1月21日の笠松競馬9R睦月賞におきまして、JRA育成馬カシノレント号が優勝しました。同馬は宮崎育成牧場で育成調教され、昨年4月に開催された2013JRAブリーズアップセールにて取引された九州産馬です。今後のますますの活躍を期待しておりま…

BTC利用者との意見交換会(日高)

●騎馬参拝 日高育成牧場では、新年恒例の西舎神社での騎馬参拝で2014年の幕が上がりました。105年目となる本年は、午(うま)年ということもあり、例年よりも多い200人の参拝客でにぎわいました。浦河町乗馬クラブの会員やポニー少年団の子供たち…

乳酸値を指標とした調教負荷(宮崎)

年が明け、宮崎も冬本番を迎えています。とはいえ日高育成牧場(マイナス20℃!)とは異なり、夜間でも氷点下まで冷え込む日はほとんどなく、日中は気温が15℃以上に上昇する日もあります。夜間に気温が下がって馬場が凍結しても、南国の強い日差しを受け…

日高育成牧場スプリングキャンプ2014(生産)

この春、日高育成牧場は新たな試みとして、獣医・畜産系大学の学生を対象とした体験学習プログラムを企画しました。 馬に興味がある方で、出産・育成、そして獣医学に関することを実技と講義を通して学ぶことができます。 馬の出産立会い 直腸検査の実技 詳…

繁殖牝馬にワクチン接種しましたか?(生産)

繁殖牝馬を繋養されている皆様、ワクチン接種はお済みでしょうか? 妊娠後期におけるワクチン接種は、胎子そして産まれてくる子馬にとって極めて重要です。 流産予防を目的とした馬鼻肺炎ワクチンの接種はもちろんのこと、産まれてくる子馬に対して様々な病…

厳冬期の子馬の管理(日高)

昨年産まれた7頭の子馬は、年が明けて1歳馬となりました。 年末の降雪と急激な気温の低下により、放牧環境がこれまでとは一変し、放牧中の移動距離や日増体重が減少していますが、今のところ、全頭大きな病気や怪我がなく順調に育っています。 昨年までは…

活躍馬情報(事務局)

先週土曜日の小倉競馬3R(3歳未勝利戦)におきまして、JRA育成馬ワンダフルワールド号が優勝しました。同馬は日高育成牧場で育成調教され、昨年4月に開催されたブリーズアップセールにて取引された馬です。 また、昨年当セールで取引された育成馬は、15…

ベストターンドアウト賞(日高)

●アイスバーン 前号では、小寒から大寒にかけての寒波での気温の低下について触れましたが、節分までの期間は、一転して寒さが和らぎ、1月下旬にしては珍しく雨が降りました。しかし、立春を過ぎてからは、最低気温がマイナス10℃を下回る日も少なくありま…

活躍馬情報(事務局)

先週土曜日の小倉競馬3R(3歳未勝利戦)におきまして、JRA育成馬ノーブルサイレンス号が優勝しました。同馬は日高育成牧場で育成調教され、昨年4月に開催されたブリーズアップセールにて取引された馬です。 また、昨年当セールで取引された育成馬は、…

子馬の感染症予防(生産)

以前のブログでも触れたとおり、生後30日以内の子馬の8%、すなわち12頭に1頭が何らかの感染症にかかるといわれています。子馬が感染症にかかりやすい理由は、体内に侵入してきた病原体に対する防御機能が未発達であるためです。 子馬は母馬からの抗体…

ハフリンガー種のあて馬の活用(生産)

日高育成牧場ではハフリンガー種のあて馬「スワロー君」を繋養しており、春季発情移行期における繁殖牝馬に対する発情誘起を行っています。 スワロー君はそれだけではなく、多くのハフリンガー種の特徴である「ユニバーサル・ドナー」すなわち輸血用馬として…

厳冬期の子馬の管理(生産)

2月に入り、相変わらず寒さと降雪は続いています。以前のブログでも触れたとおり、昨年産まれた7頭の1歳馬は22時間の昼夜放牧を継続実施しています。 今のところ、全頭大きな病気や怪我がなく順調に育っていますが、やはり増体重の停滞している馬が数頭…