【栗東TC】平成28年度新規調教師免許試験合格発表
こんにちは
12月に入り冬の訪れを感じるようになった今日この頃、皆様いかがお過ごしでしょうか
栗東トレーニング・センターでも競走馬たちが調教している朝は非常に厳しい寒さとなっています
中央競馬もGⅠレースが続き、年末の有馬記念に向けて大いなる盛り上がりを見せています
そんな冬晴れの12月8日、栗東トレーニング・センターでは新規調教師免許試験の合格発表が行われました
発表時刻の10時直前、合格者を張り出す廊下には発表を待つ人たちの姿が
普段は何気ない廊下ですが、この時ばかりは緊張感に包まれます
そして迎えた10時、果たして結果は・・・
合格者は計7名
高柳 大輔さん、武 幸四郎さん、武 英智さん、安田 翔伍さんの4名が合格となりました
こちらは電話をしながら自分の名前を確かめている武 英智さん
受けているのはお祝いの電話でしょうか、非常にうれしそうな姿が印象的でした
続いて現れたのは安田 隆行調教師
安田厩舎所属の調教助手から2名の合格者が出たということで、応援してくれていた人とがっちり握手を交わしながらお礼の言葉を述べていました
その後4名の合格者は13時から行われる記者会見に出席し、今後の意気込みを語ってくださいました
大勢の報道関係者が集まり、調教師としてのスタートラインに立った4人のお披露目です
それでは記者会見の様子とともに、今回合格した4名について紹介いたします
まずは高柳 大輔さん
高柳さんは安田 隆行厩舎所属の調教助手。兄は美浦トレーニング・センターで調教師として活躍している高柳瑞樹調教師なんです
今回は6度目の受験での合格、本人からは「やっとスタート地点に立つことが出来た」というコメントがあり、努力が報われた安堵感とこれからの調教師生活への期待がひしひしと伝わってきました
「師である安田隆行調教師はもちろん、調教師をやられている全員を見習って、どんどん吸収していきたい」というお話もあり、その貪欲な姿勢が印象的でした
2人目は武 幸四郎さん
武 幸四郎さんは栗東トレーニング・センター所属の騎手。12月8日現在でJRA通算688勝、メイショウマンボをはじめとしてGⅠでも6勝を挙げています。
意気込みとしては、「20年間の騎手経験で、1つ勝つことがどれだけ大変なことか身にしみて感じているので、1頭1頭その馬の持っている能力のなかで最大限の結果を出すことの出来るような調教師になりたい。」と語っていました
また、記者からの「家族や知人からお祝いの言葉はありましたか?」という質問に対して「兄のコメントが欲しいんでしょうけど、、、」という返しで笑いを誘っていました。調教師になった後も得意のトークには期待をしたくなりますね
今回の合格を受けて騎手は2月末をもって引退することになります、ターフを沸かせたその姿を見ることが出来るのもあと少しです
3人目は武 英智さん
武 英智さんは現在木原一良厩舎の調教助手。以前は騎手として通算66勝を挙げています。1999年には22勝を挙げ中央競馬関西放送記者クラブ賞(新人騎手賞)を受賞されています。
騎手のころからいずれは調教師にという気持ちがあったそうですが、木原調教師から直々に調教師を目指してほしいと言われてその気持ちが強くなったとのこと
応援してくれた方々への感謝の気持ちでいっぱいとのことで、中でも騎手時代の師匠である領家元調教師、現在の所属厩舎である木原調教師には感謝と尊敬の気持ちが強いと述べていました。
このようにして調教師から調教師へと受け継がれるスピリッツ、これも競馬の魅力の一つであるとしみじみと感じられました
最後は安田 翔伍さん
現在は安田 隆行厩舎所属の調教助手。安田隆行厩舎でスプリントGⅠ2勝のカレンチャンや香港スプリント連覇の偉業を成し遂げたロードカナロアの調教を担当していたことで有名です
目標とする調教師についての質問には、「安田隆行調教師をはじめとして尊敬する方はたくさんいますが、その方たちを目標とするだけでなく超えていけるような調教師になりたい」との力強いコメント
また、勝ちたいと思っているレースはたくさんあるが、「史上初」という言葉にこだわってファンの方や馬主の方の求めている結果を残していけるように頑張っていきたいとのことでした
会見の最後には記念撮影
これからこの4人は調教師となり、それぞれのスタイルでどんどん競馬を盛り上げていってくれることでしょう
調教師としてのスタート地点に立った4人の新規調教師免許試験合格者、これからも注目していってください
年末の大一番に向けて中央競馬はさらなる盛り上がりを見せていますファンの皆様も最後まで熱く競馬を楽しんでくださいね