【栗東TC】有馬記念調教見学&友道康夫厩舎訪問ツアー
新年あけましておめでとうございます
昨年は天覧競馬の実施、3冠牝馬の誕生など、競馬ファンの皆さんに支えられ熱い感動的な競馬を施行することができました
今年も変わらぬご声援をよろしくお願い致します
さて、今回のトレセンブログでは、昨年12月19日に行われた有馬記念調教見学&友道康夫厩舎訪問ツアーの様子をご紹介します
調教見学を行う左廻りスタンドには、今回も3人のスペシャルゲストに参加していただきました
まず一人目のゲストジョッキーは、C.ウィリアムズ騎手です
ウィリアムズ騎手は、有馬記念をルーラーシップとのコンビで挑みました
ルーラーシップについて、
「日本だけでなく、香港でも実績を残した実力馬に騎乗できて光栄です。状態も良いので、なんとか結果を残したい。」
とのコメントを頂きました
有馬記念では、スタートで大きく出遅れてしまったものの、最後には3着というの地力のある強い走りを見せました
今後、ルーラーシップは種牡馬として新たな道を進みます。ルーラーシップの強力な遺伝子を受け継ぐ子どもたちの活躍に期待したいですね
続いてのゲストジョッキーは武豊騎手です
武豊騎手は、過去の有馬記念をオグリキャップやディープインパクトで勝利しています
オグリキャップについては、「引退レースということもあり、有終の美を飾りたいと思っていたが、本当に勝ってしまうとは、自分自身でも驚きました。勝負根性のある思い出深い一頭でした。」と、
ディープインパクトについては、「本当に強い競走馬だったが、特に有馬記念では完璧なレースをしたと思う。完璧だ。と胸を張って言えるレースは滅多にないので、有馬記念という大きなレースでそのようなレースをすることができたディープインパクトは本当に実力のある馬だったと思います。」
と、それぞれの有名馬と有馬記念での思い出を交えながらお話していただきました
さらに今回騎乗したトレイルブレイザーについて、
「アメリカ帰りの疲れがどこまで残っているか・・・有馬に向けて体調はだんだんと回復してきていると思うし、実力は全く引けを取らないと思う。」
とコメントしていただきました
今回の有馬記念では、やはり海外遠征の影響があったのか13着という結果でした
疲れを癒した後、今年度新たに活躍する姿に期待しましょう
最後に、岩田康誠騎手に登場して頂きました
「はじめて騎乗する馬なので、馬の癖についてはわからない部分が多いが、数々のGⅠ競走で活躍してきた馬。何とか良いときのパフォーマンスを発揮できるような騎乗をしたい。」
とのいうお話をして頂きました。
今回のローズキングダムの成績は12着
今後はこの新コンビが新たな活躍を見せてくれることに期待したいですね
また、イベント来場者からは「来年度も世界の舞台を見据えていますか?」との質問が飛び出しました。
岩田騎手は「来年も海外に出走する馬に乗せて頂けるのであれば是非挑戦したい。特に凱旋門賞については、騎手としての夢の一つです。」
と、答えていただきました
日本を代表する騎手の1人として、日本の競走馬とともに海外の大レースで活躍する姿を今年も見られるのか?
今から楽しみです
左廻りスタンドでの調教見学を終え、次に向かったのは競走馬のプール調教です
この日は雪の降り積もるほどの天候で、いつもより多くの競走馬がプールで調教する様子を見ることができました
気持ちよく泳いでいるように見えますが、3mの水深のプールに溺れないよう、水の中では必死に馬かきをしています
その後、JRAハンデキャッパーによる競馬講座が行われた後、
いよいよ今回のメインイベントのひとつ、友道康夫厩舎訪問に向かいます
友道康夫調教師は、1989年より浅見国一厩舎の厩務員としてそのキャリアをスタートし、同年に調教助手の資格を取得。1996年からは松田国英厩舎に移籍して経験を積まれました
その後、2001年に調教師免許を取得。翌年にご自身の厩舎を開業され、2008年にアドマイヤジュピタで天皇賞(春)を、翌年の2009年にはアンライバルドで皐月賞を制し、GⅠ級競走についても現在2勝をあげておられます
また、現在は牝馬クラシックや秋華賞、エリザベス女王杯などのGⅠ競走の一線級で活躍しているヴィルシーナや、有馬記念にも出走したスカイディグニティを管理されています
友道調教師は、獣医師を目指して入学した大学の馬術部に入部したことから、馬や競馬に興味をお持ちになり、その縁から競馬の世界を志されました。もともと、動物が好きであったことに加え、競馬人気が高まるとともに馬を自分で育て、大きなレースで競走馬を走らせてみたいという思いが強くなったそうです。
調教師としての苦労は、生き物を扱う以上病気や体調管理には特に気を使っていること。アドマイヤジュピタを管理したとき、怪我のためクラシックを戦うことができなかった悔しさから、一層病気や怪我には注意するようになったそうです
また、その一方で1着を獲ったときの喜びは他にはないもので、やりがいを感じているとお話して頂きました
管理馬であるヴィルシーナについては、GⅠ競走で2着が続き、悔しい思いをしてきた。なんとかGⅠ勝利をとらせてあげたい。と、GⅠ競走優勝にかける思いの強さが伝わってきました
また、注目の新馬について伺うと、今年はヴィルシーナの弟であるランギロアが入厩予定とのこと
「まだデビュー前だが、是非応援して欲しい。」とおっしゃっていました。
質問タイムを終え、厩舎の中も見学させていただきました
馬房内は馬にとってちょうど良い温度にコントロールされており、どの馬もおとなしくリラックスしていました。
また、飼料用倉庫の中も見せて頂きました。様々な牧草や燕麦などの飼料が管理されており、1頭1頭競走馬の体調や調教メニュー、放牧明けやレース前といった状況によって細かく食事の内容を決めているそうです
最後に記念写真を撮影
現在、多くの重賞競走で活躍している友道厩舎の様子を直に肌で感じることができ、来場者のみなさんも大満足
ブログ読者の皆さんも是非、友道厩舎所属馬の活躍に注目してください
それでは、これにて有馬記念調教見学&友道厩舎訪問ツアーのリポートを終わります
年が明け、2歳馬は3歳馬に、これまでの3歳馬は4歳馬にひとつずつ年をとりました
3歳馬にとっても、4歳以上の古馬にとってもこの時期が春のGⅠ競走に向けてステップアップする重要な時期となります
是非、競馬場に足をお運び頂き、今後大活躍する可能性を秘めた未来のGⅠ馬を探してみてくださいね
それではまた