【栗東TC】2012年新規調教師合格発表
こんにちは
いよいよ本格的に冬が到来し、体が冷え込む季節が訪れました
トレセンの朝の気温は0度を記録することもあり、競馬関係者も冷たい手をこすりながら調教中の業務を行っています
さて、栗東トレセンでは、12月6日に平成24年度調教師免許試験合格者発表記者会見が行われました
今年の調教師免許試験の合格者は、東西合わせて計5名、そのうち内3名が栗東所属となりました。
今回のトレセンブログでは、その栗東トレセン所属となった3名をご紹介します
今年は2名の現役騎手である飯田さんと石橋さん、厩務員として長年競馬の調教に携わってきた森田さんの調教師試験合格ということもあり、たくさんの報道関係者の方々にお集まりいただきました
まず始めに紹介させて頂くのが、飯田祐史さんです
競馬ファンのみなさんにはよくご存知のとおり、飯田祐史さんは現在ジョッキーとして活躍されています
平成5年に騎手免許を所得し、お父様である飯田明弘厩舎所属騎手としてデビューし、現在通算で378勝を挙げています
調教師を目指したきっかけを伺うと、
「父である飯田明弘厩舎所属で騎乗しており、自分も調教師にならなければという気持ちを常々持っていました。今の年齢が調教師を目指すのにちょうど良い時期だと思い志望しました。」
とのこと。また、飯田調教師に対して、調教師としてだけでなく「これほど男前に生きられるものなのか」と感じさせられることもあり、目標の1人であるとおっしゃっていました
開業後はスタッフひとりひとりの個性や長所を活かした調教を行い、それぞれの馬のいいところをアピールしていきたいとの意気込みを語っていただきました
続いて紹介するのは、石橋守さんです石橋守さんは競馬学校騎手課程の1期生として競馬学校を卒業し、昭和60年に騎手免許を取得
2006年から2007年にはメイショウサムソンに騎乗し、皐月賞、日本ダービー、天皇賞などを制したGⅠジョッキーです
お父様が厩務員であったことから幼い頃から騎手、そして調教師になるというイメージがあり、実際に騎手になって改めて調教師になりたいと思ったそうです
調教師免許試験合格を受けて、「ほっとした気持ちの中にもこれからのことを考えて身の締まる思いがします。28年間騎手として培ったことを取り入れ、数多くの馬に乗せてもらった経験を活かして行きたい。」とおっしゃっていました
そして最後に、森田直行さんです
森田直行さんは、昭和60年から長浜彦三厩舎所属の厩務員としてそのキャリアをスタートし、その後、長浜博之厩舎、福島信晴厩舎、松田博資厩舎と4つの厩舎で経験を積まれました
ご自身もそのキャリアから「馬の作り方には誰にも負けない自身があります。知識や経験を生かし、馬主や競馬ファン、マスコミなど競馬に関わるすべての人たちに喜んでもらえるような馬作りをしたいです。」
とおっしゃっていました
長年競馬に携わる中で自分自身の考えや調教で強い馬作りを進めたいという気持ちが強くなってきたため、調教師を目指したともおっしゃっており、「強い馬作りを行うこと」に懸ける思いの強さが伝わってきました
また、現役の厩務員で調教師免許試験に合格をしたのは森田直行さんが初めての快挙
そんな森田さんがこれからどんな活躍をされるのか目が離せません
合格に安堵する間もなく、これからも厳しい世界に身置く合格者の3名は、終始真剣な表情で会見に臨んでいました
難関といわれる調教師免許試験を突破した3名の厩舎からたくさんのスターホースの誕生に期待してください