【栗東TC】ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー2013&安田隆行厩舎訪問
こんにちは栗東トレーニング・センターです
前回に引き続き、7月31日に行われた「ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー2013」の様子をご紹介します
今回、左廻りスタンドの施設見学の後に向かったのは、馬の蹄鉄を作る、装蹄所です
JRA装蹄師による造鉄実演が行われました
栗東トレセンの親子イベントでは恒例となりましたが、始めはまっすぐな鉄の棒を高温で熱し、ハンマーでカチン、カチンと打つ様子はいつ見ても迫力満点です
蹄鉄を一つ打つのに大体15分くらい。力強く鉄を打つパワーと一頭一頭の馬の蹄に合うように加工する繊細な技術が必要で、その職人としての技術を磨くため日々努力をしているそうです
実際に作製された蹄鉄はじゃんけん大会でプレゼントされました
蹄鉄は、しばしば幸運のお守りとしてアクセサリーや車に飾られますGETした方へラッキーなできごとが訪れるかもしれませんね
造鉄実演の後は、蹄鉄を使用したコースター作り
きれいな出来上がりにするポイントは、蹄鉄をコースターに貼り付けた後蹄鉄の外側のコルクボードを丁寧に切り取ること
切り取ったあと、でこぼこになった部分をツルツルになるように紙やすりで丁寧に 磨くことです
自分だけのオリジナルコースターの完成に満足そうな笑顔が見られました
安田隆行調教師はジョッキー時代にトウカイテイオーで皐月賞とダービーを優勝
通算680勝を挙げられた後1994年に調教師として厩舎を開業されました。
ダートGⅠで活躍したトランセンドやスプリントGⅠを連勝したカレンチャンを輩出され、現在ではスプリンターズS、香港スプリント、高松宮記念、安田記念と国内外のGⅠ級競走を4連勝したロードカナロアが所属しています。
最近の調教師としてのやりがいは、GⅠ級競走に優勝することはもちろんですが、2歳の若駒が新馬戦でレースに勝つことが何よりも嬉しいそうです。
「現在将来有望な2歳馬が続々と入厩してきており、2歳馬が初戦を勝つと、次の年のクラシックに向けて期待が高まるのでより馬づくりに気合が入る。」とおっしゃっていました。
現在管理されているロードカナロアについて、「数日前に栗東に戻って来たばかりでまだ追い切りを行っていないが、良い状態で厩舎に戻ってきたと思う」とおっしゃっており、現在はスプリンターズS2連覇に向けて万全の調整が出来るように始動したところだというお話を聞くことが出来ました。
そして、厩舎訪問からは騎手のみなさんも合流して頂いています
右から川田将雅騎手、高田潤騎手、藤岡康太騎手、松山弘平騎手、中井裕二騎手、岩崎翼騎手
安田調教師について、川田騎手からは、「普段はニコニコして温和な方だが、勝負事になるととても負けず嫌いな方です。調教中の合わせ馬で同時にゴールするはずが、安田調教師が騎乗している馬が先にゴールしてしまうこともありました。管理されている馬が勝つと、本当に嬉しそうな表情をされる方です。」と、安田隆行調教師のお人柄のわかるエピソードをお話していただけました。
馬房の見学では安田調教師と騎手の方がいくつかのグループに別れ、馬房での競走馬の生活の様子についてお話して頂きました。
川田騎手(写真・左)と高田騎手(右)には競走馬のえさの話をしていただいています。にんじんをあげる時、手をかまれないようにするポイントを教えて頂きました
今回も恒例の集合写真の撮影で締めくくられました
みなさんも是非、多くの重賞で活躍する安田厩舎の活躍にご期待ください
さてここからは騎手の方々と一緒にトレセン体験です
発馬機でのゲート体験に向かいます
まずはJRAのスターターと発馬機の調整や実際のレースの発走業務に携わるスタッフの方から競走馬の発走練習についての説明を受けました
元々臆病な性格の競走馬は、最初はとても狭いゲートに入ることを怖がります
トレーニングセンターにある、広い枠番のゲートを通る練習から始め、開放する音の小さい”消音ゲート”に慣れ、実際に競馬で使用されるゲートから勢いよくスタートできるよう一歩一歩練習するのです
子供たちには発走ゲートを開けるレバーを引く体験をして頂きました
このレバー、意外と力が必要で、子供たちも思いっきり力を入れていました
おや?藤岡康太騎手、岩崎翼騎手、中井裕二騎手がゲートに入ってなにやらスタンバイしていますよ
ゲートが開いた瞬間、一斉にスタート
勢いよく飛び出したのは中井騎手、続いて岩崎騎手、出遅れは藤岡騎手です
実際のレースのように競走馬がスタートを切る様子を再現していただきました
ゲートはすべての競走馬の枠入りが終わった後、突然開かれます
そのため、開いた瞬間に飛び出せるように集中しなければなりません参加者のみなさんにはスタートの難しさと地道なゲート練習の大変さを体験していただけたと思います
そして、今回のトレセン体験ツアーでも、前回に引き続き坂路馬場へ向かいました
坂路馬場ではこどもたちに大人気坂路かけっこ競走を行いました
写真左から岩崎騎手、高田騎手、写真右から松山騎手、中井騎手
ジョッキーのトップ争いに子供たちも負けていませんよ
これまでスターターを務めていた川田騎手とも一緒に走りたいという要望を受け、2回目には川田騎手も参加
高田騎手は2回目の疲れを見せず、ものすごいスピードで掛け上がっています
坂路で一汗掻いた後は乗馬苑での馬との触れ合い体験です
この日は天気がよく、栗東トレセン乗馬苑の馬場内をジョッキーによる曳き馬で乗馬体験していただきました。写真は岩崎騎手による曳き馬です
発走ゲート、坂路馬場、乗馬体験と暑い中でのトレセン見学を終え、いよいよお待ちかねのジョッキーとのかき氷交流会
中井騎手(中央)は前回参加することができなかったので、今回の交流会を楽しみに参加していただけたのではないでしょうか任されたのは、ちょうどよい量のシロップを掛ける重要な役割です
かき氷交流会、サイン会を経て、最後にジョッキーグッズプレゼント抽選会が行われました
当選したのは川田騎手サイン入りのジョッキーゴーグルのようですよどのジョッキーからサイングッズをもらえるかは抽選のガラポン次第仲良くなれたジョッキーからのグッズはもらえたかな
夏休みに2日間行われた「ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー」のリポート、いかがでしたか
競馬に触れる機会の少ない子供たちにとって少しでも競馬に興味を持ってもらえるきっかけになったのであれば、とてもうれしいです
今回のツアーでは騎手を志している少年少女にも参加していただき、夢への思いが強まったのではないでしょうか?
それでは、次回のトレセンブログをお楽しみに