【栗東TC】ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー2014&池添兼雄厩舎訪問
こんにちは!
8月に入り、暑い日々が続きますが、みなさん夏休みを楽しんでいらっしゃいますか?
さてさて、今回は7月30日(水)に行った「ジョッキーと行こう!夏休み親子体験ツアー2014」をレポートしたいと思います
今回まず見学に向かったのは競走馬のスイミングプールです
このプールではサラブレットたちが調教の一環として泳いでいるのですが、1周が50m、深さはなんと3mもあります。
なので大きい馬といえども脚がつかないので、前脚と後脚を必死に動かして犬かきならぬ"馬かき"をするんです
その一生懸命な姿がなんともかわいらしい・・・
水の中では浮力があるため、競走馬達は脚に負担をかけずに全身運動できます
なので脚が命である競走馬にとっては有益な調教のひとつなのです
それに加え、この日はとても暑かったためか見学中続々とプールに競走馬達が現れ、みなさんその泳いでいる姿に歓声をあげてらっしゃいました
その後、プールに続いて調教スタンドを見学した後は池添厩舎に訪問しました
池添兼雄調教師は1974年に騎手としてデビューされてから通算185勝、そのうち障害競走は歴代10位となる130勝を挙げられ、その後1999年に調教師として厩舎を開業されました
GIを制覇したヤマカツスズラン、日経新春杯・京都大賞典を勝利したメイショウベルーガなど、数々の名馬を輩出され、現在は今年東京ジャンプステークスを制覇したメイショウヨウドウ等を管理されています
そんな池添調教師にまずはインタビューです
池添調教師が競走馬を管理する中で気をつけていることは食べ物だそうで、言葉を話せない馬の調子が最も反映されるそうです
食べた餌の量や食べ残しをチェックすることでそこから調子がいいか悪いかを判断して、調教に反映させていくとおっしゃっていました
また、ツアーに参加したお子さん達に「この中で馬に乗ったことがある人いる?」と調教師自ら話しかけられたり、「将来ジョッキーになりたいなら馬にいっぱい乗って、頑張れ!あとお父さんお母さんに競馬場にいっぱい連れていって貰ってなあ!」と場を和ませる場面もありインタビューは大盛り上がり
また、池添厩舎に所属していた松山弘平騎手(左)がいち早くこの厩舎訪問のために駆けつけてくれました
元騎手である上村調教助手(右)もいらっしゃり、お二人に池添厩舎はどんなところか、と伺うと「本当にすごい楽しく、生き生きとした厩舎。」とおっしゃっていました
馬房の中では松山弘平騎手と調教助手の方に競走馬について説明していただきました。
厩舎の方のご好意で、馬に直接餌をあげることもできました!
この草はチムシーといって普段は乾燥させたものをご飯としてあげているのですが、生の状態のものはおやつとしてたまに食べさせているそうです
馬もやっぱりフレッシュなものの方が好きだとか笑
最初は恐る恐るえさを差し出していた子供達も、松山騎手や厩舎の方の「餌をしっかり持って、馬の様子をちゃんと見ていれば噛まないから大丈夫だよ」というアドバイスをもらい、最後には慣れた様子で馬と接していました
厩舎訪問の最後は恒例の集合写真です
松山騎手のお話の通り、池添調教師は馬房見学の際に、噛み癖のある馬がいないかどうか確認して、それ以外の馬を案内してくださったり、暑さを心配して子供達にアイスを差し入れてくださったりと、とても優しいお人柄を感じることができました
そんな池添厩舎に後ろ髪を引かれつつ、次に向かったのは発走ゲート見学です
競馬場で毎週レースを行う際、最初にゲートに入ってスタートとなりますが、そのゲートが実はトレーニング・センター内にもあります。
ゲートから飛び出して走るスタートの練習をするため、というのもありますし、ゲート試験を行うためでもあります
競走馬はどんなに能力があってもゲート試験を突破しなければレースに出ることができません
しかし元々臆病な性格の競走馬は、最初はとても狭いゲートに入ることを怖がります
そのため、トレーニングセンターにある、普通のゲートより大きめに作られているゲートを通る練習から始め、開放する音の小さい”消音ゲート”に慣れ、実際に競馬で使用されるゲートから勢いよくスタートできるよう一歩一歩練習するのです
またこの発走ゲートからジョッキーの方々に同行していただきました
左から岩崎翼騎手、中井裕二騎手、国分恭介騎手、藤岡佑介騎手、松若風馬騎手、義英真騎手です
発走ゲートではまずJRAのスターターの方にゲートの説明を受けた後、実際にゲートを開けるレバーを引く体験を行いました
「開けます!」と大きな声で言ってからレバーを引くのですが、簡単にゲートが開いたら困るため、しっかり力を入れないと引けないようになっています
そのため子供達も全力でレバーを引いていました
また、実際にゲートの中に入り、競走馬の気分も味わわせて頂きました
まだ小さい子供達はジョッキーに支えて貰いながら乗っています。
そしてそのまま・・・
ゲートが開くと同時にスタート!!!
ゲートが開く音は思っているよりも数倍大きいので、それにみなさん驚かれたようです
人よりももっともっと臆病で驚きやすい性格の競走馬が、このゲートからスタートする大変さを身をもってわかっていただけたんではないでしょうか
そして発走ゲートを後にして向かった先はトレセン名物である坂路コース!
ここでは前週のツアーと同様、ジョッキーと本気のかけっこ対決を行いました
1回走った後、子供達から「もう1回!」とのリクエストがあり、もう1本走ったのですが・・・
本気を見せた岩崎ジョッキーが一位でゴールを駆け抜けていきました笑
やはり普段から勝ち負けの世界で生きている騎手の方々。
みなさん負けず嫌いなんですね!
そんな坂路を後にして向かった先は栗東トレセンの施設である乗馬苑!
ここでは乗馬体験を行います
最初は「思ったよりも高くて怖い・・・」と言っていた子供達も、曳き馬をしている騎手と会話していくにつれ、最後には笑顔で馬に乗っていました
また、そんな乗馬体験の途中、中井騎手が一頭の馬を颯爽と乗りこなす場面も
乗馬苑をぐるっと一周して華麗に決めポーズを決めた中井騎手に子供達だけではなく保護者のみなさんからも黄色い声援が・・・笑
それに加え、現在調教助手である内田浩一元騎手も駆けつけてくださり、即席の馬講座を開いてくださいました。
めったに見ることができない馬の口の中を実際に見せて、雄には犬歯があるが雌には無いということや、馬は走るとき4本足をばらばらに動かすことなど、丁寧に子供達にもわかるように話してくださいました
また、内田浩一元騎手からは競走馬が実際に使ったハミ(※操作するために馬の口にくわえさせる道具)をプレゼントしてくださり、それをかけたじゃんけん大会が行われる場面もありました
内田浩一元騎手本当にありがとうございました
暑い中トレセン内を回って見学したあとは、ジョッキーお手製のカキ氷を食べながらの懇談会です
騎手の方々、「安いよー安いよー」と声を出しながら和気あいあいと作ってらっしゃいました
子供達だけでなく保護者の方々もジョッキーから手渡されるカキ氷に感動
席では、すっかり今回のツアーで仲良くなった騎手と子供達が記念写真をとったり、お話したりと大盛り上がりです
その後行われたプレゼント抽選会では、騎手の方直筆サイン入りゴーグルなどお宝グッズが目白押し
騎手のみなさんから手渡されるプレゼントに子供達は大喜びでした
夏休み期間中、2日間にわたってお送りしたこの「ジョッキーと行こう!夏休みトレセン親子体験ツアー」いかがだったでしょうか
あまり競馬や馬のことに詳しくなかった子供達も、馬の魅力を存分に感じてくれたのではないでしょうか
競走馬の調教場であるトレセンならではのイベントを通してこれからもみなさんに競馬や馬の魅力をお伝えできたらと思います!
それでは、次回のトレセンブログもお楽しみに