【栗東TC】天皇賞(秋)調教見学&梅田智之厩舎訪問ツアー
こんにちは
夏競馬が終わり、いよいよ、秋のGⅠ競走の季節がやってきました
みなさんいかがお過ごしでしょうか
先日は世界最高峰のレースといわれている、凱旋門賞がパリのロンシャン競馬場で行われました。
凱旋門賞には、日本からは2011年クラシック競走3冠馬オルフェーヴル、今年の日本ダービー優勝馬、キズナが参戦しました
レースの結果はオルフェーヴルが昨年に引き続き2着キズナが4着
と、強豪ひしめく凱旋門賞で堂々たる成績を収めました
日本の競走馬が世界の頂点に立つ姿が見られる日も近いのではないでしょうか?
これからも日本馬が、世界に挑戦し続ける姿を応援しましょう
さて、栗東トレーニング・センターでは、GⅠシーズンに「GⅠ競走調教見学ツアー」を行っています
GⅠ調教見学ツアーでは、GⅠ競走出走予定馬の調教見学や栗東トレーニング・センター内の調教施設見学をはじめ、特定の日には厩舎訪問や競走馬診療所見学など様々な内容で競馬ファンのみなさんを栗東トレーニング・センターへご招待しています
今回の天皇賞(秋)調教見学ツアーではどのようなイベントが行われたのでしょうか
早速リポートしたいと思います
早朝6:00、調教見学を行う左廻りスタンドに到着すると、調教コースの開場と同時に数々の競走馬が続々と追い切りを行います
競走馬が目の前を通り過ぎるのはあっという間
今回の調教見学では、Cコースで追い切りを行う、エイシンフラッシュ、オーシャンブルー、トーセンジョーダン、トゥザグローリーの姿が確認できました
天皇賞(秋)出走予定馬の調教がひと段落したあとはスペシャルゲストとして、ジョッキーの方に登場いただきました
まず一人目に、福永祐一騎手が登場福永騎手は先週の菊花賞をエピファネイアで優勝しました
エピファネイアは皐月賞、日本ダービーでは惜しくも2着が続き、GⅠ競走優勝にはあと一歩のところで届きませんでした
しかし、ついに悲願のGⅠ制覇
今後の古馬との対決が楽しみになるほどの走りでした
福永騎手は、「走りたがる性格のエピファネイアを上手くコントロールできれば、勝てる自信がありました。エピファネイアはGⅠ一勝に留まらず、これからも上に行く馬だと思っています。またシーザリオの子どもでGⅠを獲れたことがより一層嬉しいです。」とコメント
シーザリオは福永騎手が主戦となり、日本のオークスだけでなく、アメリカのアメリカンオークスを優勝した名牝その子どもであるエピファネイアで優勝できたことは喜びもひとしおだったと思います
そして、福永騎手はジャスタウェイとコンビを組む天皇賞(秋)に目を向けています
「先週乗ってみて調子の良さが見られました。上がりの速さが一番の武器なので、前半に脚を溜めて一気に追い上げるこの馬自身のスタイル活かしたい。2歳の時から、古馬になってから充実する馬だと思っていたので、本格化してきた今がチャンスだと思っています」と、期待の膨らむコメントでした
続いては、川田将雅騎手の登場
川田騎手は宝塚記念で2着の成績を収めたダノンバラードに騎乗します
川田騎手はダノンバラードについて、「馬場が荒れた方がチャンスがあると思うので、出来れば道悪の馬場でレースが出来たらいいと思います。実績を見ると中山競馬場のほうが得意なので、東京競馬場のコースで何処までやれるかが鍵だと思います。」
とコメント。今週末は雨が降る可能性もあり、天候がダノンバラードに味方するかもしれませんね
そして、現在熾烈なジョッキーのリーディング争いについてお話頂きました
「リーディングについては常に意識しています。もちろん、毎年、年の初めから目標にしていますが、今年は手の届くところにきたので一層リーディングを獲りたいという思いが強くなってきました。一戦一戦を大切に騎乗したいです。」
川田騎手は現在105勝を挙げており、リーディングトップの成績
今年もあと2ヶ月となりましたが、誰がリーディングジョッキーの座に輝くのか、1戦1戦に注目してください
調教見学を後にし、坂路スタンドから坂路コースの見学、そして、調教師や報道関係者などたくさんの競馬関係者が業務を行う右廻りスタンドの見学を行いました。
坂路コースへ向かうところで岩田康誠騎手と須貝尚介調教師がお話している姿を目撃!
このような調教時間中の騎手や調教師のトレセン内での普段の姿が見られるのがこの施設見学の醍醐味です
施設見学の後は、いよいよ今回のメインイベント、梅田智之厩舎訪問です
こちらが、梅田厩舎に掲げられているプレートですトレセン内の厩舎は同じ建物がずらっと立ち並んでいるのですが、これを見ると、一目で梅田厩舎だということがわかります
まずは梅田調教師へのインタビュータイム
調教師を目指したきっかけを伺ったところ、お父様が調教師ということもあり、幼い頃から競馬に慣れ親しんでいたので、いずれはご自身も競馬に関する仕事に就きたいと思っていたそうです。
ジョッキーを目指していたころは、足のサイズが小さい方が背が伸びにくいという話を聞いて、ぎゅうぎゅうにきつい上靴を履いていたそうです。大人になった今でも足のサイズは小さく、なかなか自分に合う靴が見つからないのが悩みの種だとか・・・
調教師としてのポリシーは、担当厩務員の意見を尊重して馬づくりを行うこと1番馬の状態を知っているのは、毎日のお世話を担当している厩務員であり、レース後は一番に厩務員に声をかけるそうです
そして、梅田調教師自ら在厩している競走馬の紹介をしていただきました
まずはマルヨボードです。写真では茶色いように見えますが、実はこの馬、芦毛の馬です。中にうっすらと白い毛が見えますよね?
メイクデビューでは5着とあと一歩の走りだったそうで、早いうちに次のレースに出走させたいというお話でした。
続いて紹介していただいたのは、ステイゴールド産駒のキタサンキンボシ
まだまだ幼いところがある2歳馬で少し太めの馬体をトレーニングで絞っていきたいとのこと。
デビュー戦でびっちり仕上げられた馬体で走る姿に期待したいですね
そして、ダイヤモンドステークスに優勝したアドマイヤラクティ
普段はとてもやんちゃな馬で、担当厩務員を蹴り上げようとするしぐさを見せたこともあるとか・・・
ただ、レースの時には騎手の指示を素直に聞く馬だそうです現在はアルゼンチン共和国杯に向けて調教を積んでいるところ。2着3着ともう一息のレースが多いので、勝ちにいけるようにしっかりと仕上げたい。とおっしゃっていました
ショウナンマイティについては残念ながら天皇賞(秋)は出走を見送ることとなり放牧に出てしまったので、見学することはできませんでしたが、馬本位で足の具合と体調を見て今後の目標を決めたいとのお話をしていただきました。GⅠ競走で活躍する姿を見られるのを楽しみにしましょう
最後に、恒例の集合写真撮影です
今回参加していただいたファンの方からは、「梅田調教師の大ファンになりました!これからもずっと応援します!」という声や、「とても気さくに厩舎のことをお話いただけて楽しかったです。また梅田調教師にお会いしたいです。」という声が聞かれました
梅田智之調教師の人柄を知り、沢山の方が調教師の大ファンになったようです
これにて、天皇賞(秋)調教見学&梅田智之厩舎訪問ツアーは終了となります
天皇賞は今回で148回目を迎える歴史的レース
今年の天皇賞(秋)には前回の優勝馬エイシンフラッシュや牝馬三冠馬ジェンティルドンナが出走します
今年も競馬ファンのみなさんの心に残る名レースとなることに期待しましょう