2018-08-16

【美浦TC】トレセンお仕事紹介②　～ゲート編～

競馬場

さて、今回ご紹介しますトレセンのお仕事は発走練習＆ゲート試験です

スペシャルゲストにお迎えしたのは・・・

ターフィー君とお手伝いしてくれる厩務員のお兄さんです

３５度と暑い中、やる気満々です。張り切っていきましょう

競走馬は生まれてからゲート試験をむかえるまでに、銜（ハミ）や鞍などの馬具を装着する、人を背中に乗せて走るなど、色々な馴致を受けてきます

最近では、育成場や牧場でのゲート馴致が進んでいて、入厩したての新馬でも比較的スムーズにゲート試験をクリアしていくこともありますが、ゲートはまさしく競走馬にとってレースに出走するための最後の難関といえるかもしれません

さて、ゲートの練習と一言に言っても、そのやり方や段階はさまざまです　

ゲートの馴致として大きく分けると

①ゲートそのものに対する馴致

②ゲートを通過する・ゲートの中で止まる馴致

③前後の扉を閉める馴致

④枠入りの馴致

⑤駐立の馴致

⑥発進の馴致

に分けられます。

馬は本来繊細で臆病な動物であると言われています

これは草食動物である馬が、身を守るためにいち早く危険を察知し、逃げるための本能が備わっているためです

こうした競走馬の特徴を考慮し、ゲートには様々な工夫がなされています。

例えば、ゲート練習が初期段階の馬を馴らすための枠が広いゲートが用意してあります

慣れてくると少しずつ幅の狭いゲートを通し、最後には競馬のゲートと同じ幅のところを通れるようになるのです

また、ゲートの開く“ガッシャーン”という音にも少しずつに慣れさせる必要があります

ゲート練習場には写真のように「消音」と書いてある音があまりしないものもあります

はじめは扉が開くときの音に驚いてゲートから出てこれない馬もいるからです

さて、前置きが長くなりましたがターフィー君はどうでしょう？？

おっといきなり枠入りを嫌がっていますお兄さんも必死です

まぁ初めてですから、あせらずにターフィー君が納得するまで待ちましょう

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ようやく、ゲートに入りました（ゲートの中は日陰になっていることに気づいたようです）

ゲートの中でもゆったりと落ち着いています（暑くて暴れる余裕もなさそうです）

ちなみにゲートの中からは、こんな景色（ジョッキーの目線）です

思っているより視界は広がっていますね。

さあ次はいよいよ発進です

スタート

ゲートが開くのと同時に飛び出てきましたすばらしい発進です

あれれっ＊でも、よく見ると手足が一緒です(いわゆる側対歩ですね)

さてこれだけ、できればゲート試験も合格です

ゲート試験は正式には「発走調教の審査」といい、審査が必要な馬は基本的に以下の項目に該当する馬になります。

① はじめてＪＲＡに出走する馬

② １年以上日本の競馬に出走していない馬（特例的に指定された外国での出走でもＯＫ）

③ 競馬で再審査の制裁を受けた馬

④ 地方からの転入などの再登録馬

審査は、発走担当者（スターター）が行っています。

発走委員は、競馬の開催日には、発走地点でのお仕事をしています。

普段は、毎朝調教時間にゲート練習に立ち会ったり、ゲート試験を行っています。

こうすることで、色々な馬のゲートに対する「くせ」をなおしたり、競馬のときに円滑な発走ができるように色々な情報を把握するのです。

これでゲート編は終わりです

暑い中、頑張ったターフィー君とお兄さんお疲れ様でした

次回のトレセンお仕事紹介は、出馬投票編です。こうご期待ください

2018-08-16

【栗東ＴＣ】池江泰郎厩舎応援ツアー＆スプリンターズステークス調教見学

競馬場

こんにちは９月も終わりとなり、栗東もだいぶ涼しくなってきましたブログを見て下さっている皆様も体調に気をつけて下さいね

さて、今回は池江泰郎厩舎応援ツアー＆スプリンターズステークス調教見学についての模様をお送りしたいと思います

今回は７時３０分スタートと、比較的ゆっくりのスタートとなりました今回はいつもより坂路調教を長めに見学をし、調教師、騎手、マスコミ関係者がいるスタンドの見学もしました。その後は、アナウンサーの蜂谷氏による、共同記者会見の概要説明を行っていただきましたそんな中、サプライズゲストに登場していただきました

川田将雅騎手です

川田騎手は、スプリンターズステークスでダッシャーゴーゴーに騎乗予定恩師である安田調教師の管理馬でＧⅠ制覇を狙いますダッシャーゴーゴーは先日行われたセントウルステークスの勝馬であり、スプリンターズステークスではこのコンビから目が離せません同期である藤岡佑介騎手との良きライバル関係の話も聞くことが出来ました

今年は勝鞍に重点をおいて騎乗しているという川田騎手。過去にはやんちゃな一面もあったそうですが、一体どんなことをされたのでしょうか(笑)

続きましては、本日のメインイベントとも呼べる池江泰郎厩舎訪問です司会は引き続きアナウンサーの蜂谷氏でお送りします

池江調教師は、ディープインパクト、メジロマックイーン、ステイゴールドといった数多くの名馬を管理してこられた方です来年の２月で勇退されるということもあり、お客様も非常に盛り上がっていました

まず騎手時代の話や、調教師生活の始まりの話から伺う事が出来ました。池江調教師はスロースターターということで、新人の時代はなかなか勝ち星を挙げることが出来なかったそうですが、５年ほど経過すると、非常に勝ち星に関しても好調になったという話を伺いました

また、ディープインパクトやステイゴールドの思い出についても話をしていただき、お客様も興味津々で聞いていらっしゃいました

そんな中、２人目のサプライズゲストに登場していただきました

藤岡佑介騎手です

藤岡騎手はスプリンターズステークスで重賞連勝中のワンカラットに騎乗予定となっており、調教時の感触を話してくれました先の川田騎手との同期ライバル対決もスプリンターズステークスの見所となりそうです

さらにサプライズが

なんと藤岡康太騎手も駆けつけてくれました兄弟で写真に写ることはなかったという両騎手。これはお客様にとっても嬉しいサプライズになったのではないでしょうか

お話の後は、馬房見学をさせていただきました数々の期待馬がいる中で、有力馬を順に紹介していただきました

最初はトゥザグローリーです青葉賞２着だったトゥザグローリー。非常に素直で、利口そうな印象を受けました

そんなトゥザグローリー、お隣さんが気になるようです。その視線の先には･･･

フォゲッタブルです今年のダイヤモンドステークス、昨年のステイヤーズステークスの覇者のフォゲッタブル。実は、今入っている馬房はディープインパクトが入っていた馬房なんだそうですしかしながら、フォゲッタブルは非常にやんちゃな性格らしく、ディープインパクトが綺麗に使っていた馬房も、今は･･･(笑)この有り余るパワーを今後も是非レースで使って欲しいですね続きましては…、

リルダヴァルですNHKマイルカップで３着だったリルダヴァル。トゥザグローリーと並んで池江厩舎の期待の３歳馬ということで、今後も目が離せない馬の１頭ですね

さて、次は変わった癖を持つ１頭を紹介します(笑)

非常にかわいいこの馬。名前はバトルバニヤンといいますこの馬は舌を出して、その舌をつまんでやると、何か喜びます離すとまた舌を出して待つんです見ていて幸せになる馬でした。

バトルバニヤンのもう一つの癖です。これは別に怒っているわけではありません(笑)彼は匂いフェチでもあるんです物珍しい匂いがすると興味津々に匂いをかぎます。今回はお客様がたくさんいたので、その匂いをかごうと必死だったようですかわいい馬ですね

管理馬紹介最後はザルグーンです池江厩舎期待の２歳馬父はディープインパクト、半兄にステイゴールドと池江厩舎由来の血統を持つザルグーン。チャームポイントはおでこですおでこの白い部分がホームベースの形に似ていると思いませんかこれからもザルグーンから目が離せませんね

馬房見学の後は、恒例の集合写真です。

素晴らしい晴天の中、池江調教師の貴重なお話を聞けて、皆様大満足だったのではないでしょうか

集合写真の後も、池江調教師の周りにはお客様がたくさん池江調教師の人気振りが伺えた厩舎訪問となりました

最後のイベントは、JRA職員ハンデキャッパーからのスプリンターズステークス展望です。

出走予定馬のレーティングや、スプリンターズステークスの特徴を基に、ハンデキャッパーがレース展望を解説しました

サマースプリントシリーズ王者のワンカラットや、昨年の最優秀短距離馬ローレルゲレイロ、外国馬のグリーンバーディー、ウルトラファンタジーなど、注目馬がたくさんのスプリンターズステークス皆さんの期待馬は一体どの馬ですか

以上で池江厩舎応援ツアー＆スプリンターズステークス調教見学の日程は全て終了しました概況しか説明できませんでしたが、みなさまいかがでしたでしょうか？

栗東トレセンでは、これからの秋のＧⅠ調教見学ツアーも計画しております随時情報をホームページに掲載していきますので、ぜひご確認下さい

2018-08-16

【栗東ＴＣ】第３０回馬に親しむ日

競馬場

こんにちは栗東は朝晩非常に冷え込んできましたブログをご覧の皆様の地域はいかがでしょうか？

栗東トレセンでは、１０月１１日（月・祝）に、第３０回馬に親しむ日を開催いたしました地元の方をはじめ、遠方からも多くのお客様がお越しになられました今回はそんな馬に親しむ日についてをダイジェストでお送りしたいと思います

まずは、馬に親しむ日で最も熱い時間であったポニー競馬から紹介です

今回のメインイベントであったポニー競馬５チームに分かれた騎手が、２人１組で交代でポニーに騎乗し、合計３周を争い優勝を目指しますどの騎手も気合十分で優勝を目指しています

スターターは和田騎手ですＧⅠファンファーレの流れる中、旗を振る姿はとても凛々しいですね

スタートしましたポニーといえど、そのスピードを侮るなかれ馬との距離も非常に近く、迫力満点のレースにお客様も大盛り上がりです実際のレースさながら抜きつ抜かれつの大接戦の末、結果は･･･

太宰啓介騎手＆田嶋翔騎手騎乗のユキノヒビキが優勝しましたゴール後に太宰騎手の左手が挙がります

表彰式の後は、（ノンアルコール）シャンパンファイトです実に素晴らしいレースを見せてくれた騎手の方々、本当にありがとうございました

続きまして、さらに２つの馬事イベントの紹介です

上の写真は伝統馬事芸能である、田立の花馬祭りの写真です馬の背中は３６５本もの竹の幟で彩られており、この幟はお守りとして尊重されるそうです当日はイベント終了後、来場されたお客様に幟を配布しました本当に綺麗な馬たちで、この馬たちは神馬として取り扱われているそうですご利益がありそうですね

続いての写真は、ポニーによるロングレーンダンスですロングレーンダンスは、２本の手綱で馬を操り演技を行います演技をしてくれるのは、ペローですこのコンビネーションを見てくださいなんとペローがお座りをしているではありませんか

座ったかと思えば、次は立ち上がる立ち上がったときのペローとお子様との大きさの違いを見てください馬は本当に大きいですね

このようなかわいらしい演技をたくさん間近で見ることが出来ました馬は本当に賢いですね

その他にも馬と触れ合える様々なイベントを行いました

こちらは体験乗馬の風景です騎手の視線の高さを経験できたのではないでしょうか？

こちらは乗馬試乗会です昨年に引き続き今年もいっぺいがお客様をエスコートしました

こちらは体験木馬の風景ですお客様も満足そうな･･･

ってよく見たら藤岡康太騎手じゃないですかここでも騎乗の練習をしていたとは･･･、頭が下がりますね

気分はＧⅠジョッキー晴天の中、高らかにムチを掲げる姿は威風堂々としていますね

この他、騎手の方には様々なところでご協力いただきました

騎手の方には、馬事イベントの他にも毎年恒例のジョッキー焼きそば、ジョッキーカレーの販売にご協力いただきましたどちらも大変な盛況のうちに終わりましたご来場のお客様は、馬だけでなく騎手の方とも触れ合うことが出来たのではないでしょうか天候に恵まれたこの日総入場人数は４５００人と大規模なイベントとなりましたそんな大規模なイベントが無事終了しましたのも、来場者の方々の協力があったからこそだと思いますたくさんのお客様のご来場、ありがとうございました

2018-08-16

【栗東ＴＣ】高橋成忠厩舎応援ツアー＆天皇賞（秋）調教見学

競馬場

こんにちは紅葉が始まり、いよいよ秋も深まってきたという今日この頃、皆様はいかがお過ごしでしょうか

栗東トレセンでは１０月２７日（水）に高橋成忠厩舎応援ツアー＆天皇賞（秋）調教見学を行いました今回はそのイベントの模様をお送りしたいと思います

今回は６時からの調教見学ということで、辺りはまだ薄暗い中ですが、見学スタンドからは、ブエナビスタの追い切りを見ることが出来ました非常に速い脚を使って、お客様の前を駆け抜けていきました

さらに、今回もサプライズゲストにご登場いただきました

佐藤哲三騎手です

アーネストリーに騎乗した佐藤騎手今年に入って絶好調のアーネストリーとの名コンビについて伺いましたまた、佐藤騎手はエスポワールシチーと、アメリカで行われるブリーダーズカップクラシックに挑戦をしますアーネストリーとエスポワールシチーの調子を話してくれた佐藤騎手。ブリーダーズカップでも素晴らしい成績を挙げることを期待しています

さらに今回はもう一人サプライズゲストにお越しいただきました

小牧太騎手です

今回小牧騎手はキャプテントゥーレに騎乗しました２００８年の皐月賞馬で、朝日チャレンジカップを２連覇している２０００mには定評のある馬ですキャプテントゥーレの気合乗りや状態についてお話いただきました

さて、調教師やマスコミ関係者の方がいるスタンドや、坂路スタンドを見学した後はいよいよ本日のメインイベントである高橋成忠厩舎訪問です

高橋成忠調教師は、過去にはメイショウサムソン等の名馬を、また現役のメイショウバトラー、サンレイジャスパーといった長年活躍している馬を管理されている調教師ですまた、騎手時代には天皇賞（春）を制覇、リーディング騎手になるなど、関西屈指の名騎手として活躍されていました先日訪問させていただいた池江泰郎調教師と同じく、高橋調教師も来年２月で勇退をされます今回は高橋成忠厩舎訪問最後のチャンスということで、お客様も非常に盛り上がっておられました

上の写真は、メイショウサムソンが天皇賞を同一年に制覇した際の優勝レイです大変貴重な物を見せていただきましたこの後は、厩舎の中を案内していただきました

まずは、難波剛健騎手と、相棒のメイショウカーターのツーショットですメイショウカーターと非常に仲睦まじいですねメイショウカーターは終始カメラに興味津々でした

続きましては２００７年の小倉記念を勝ったサンレイジャスパーです８歳とは思えない馬体をしていましたこれからも長い活躍を期待してしています

こちらはメイショウバトラーです今もなお現役のメイショウバトラー。芝・ダートの重賞両方を制覇しており、獲得した重賞の数はなんと１０個という実力馬です１０歳となった今も、南部杯で４着に入着するなどの活躍を見せているメイショウバトラーは、高橋厩舎に非常に縁の深い馬であると調教師は仰られていました。

メイショウバトラーの祖母に当たるメイショウエンゼル、母に当たるメイショウハゴロモは共に高橋厩舎の管理馬でしたそしてメイショウバトラーが産まれ、非常に長い期間活躍を見せています親子三代を管理してこられた高橋調教師は、「不思議と縁がある血統」だと仰られていました競走馬が産まれて来るまでの背景を知ることも、競馬の楽しみ方なのかもしれないですねちなみにメイショウサムソンとメイショウバトラーは昔お隣さん同士だったそうです

さて、恒例となりました（？）変わった癖を持つ馬の紹介ですこちらの馬はメイショウグラードといいますこちらの馬、見学の最中ずっと扉を噛んでいました厩務員の方が止めてもまた噛み始めました（笑）結局正面からの写真は撮れずじまいで終わってしまいました…この扉の何が気に入っているのか最後まで分からずじまいでした･･･