ブリーズアップセールまであと2ヶ月、スピード調教への移行(宮崎)

早いもので、既に2月の半ばを過ぎました。宮崎も例年と比較すると冷え込みが厳しく、連日の馬場の凍結に加えて、水道管の破裂が相次ぐなど例年にない影響が出ています。

宮崎の育成馬達は、まだまだ大小様々な課題を抱えている馬もいますが、全体的には概ね順調に調教を重ねています。宮崎育成牧場では1200mを2本走行するインターバルトレーニングに取り組んでおり、これまでのところ、2本目のラスト3Fが60-54秒程度のステディーキャンターでの調教を根気よく積み重ねてきたところです。

まもなく本格的なスピード調教が始まります。3月半ばにはインターバルトレーニング1本目のラスト3Fを54秒、2本目のラスト3Fを45秒程度で週2回実施する予定です。

現在はスピード調教の準備段階として徐々に調教強度を強化しています。毎年の事ながら調教強度を上げていくことには不安が付きまといます。十分な基礎体力(心肺機能や筋力)をつけてきたつもりではありますが、調教中の動き、調教後の息遣いや歩様、翌日歩様や脚元の状態など心配事は尽きません。何事もなくホッとすることはあっても、喜んでいる暇などなく、すぐに次の課題が迫ってきます。

馬と向き合うということは、この様に日々目の前の課題をクリアーしていくという事の積み重ねなのでしょうが、振り返ってみると大きな進歩に気付くことがあり、それが大きな喜びや励みになります。

九州1歳市場で購買し6月に入厩してきたビューティサツキの10〔写真3.〕とはもう8ヶ月の付き合いです。入厩時はまだ仔馬の面影を残していた彼が、現在では競走馬の二歩手前くらいまで成長しています。馬体重も381kgから456kgに増加。顔つきも既に競走馬のそれに近づいてきました。

すべての馬が、これから始まるスピード調教も順調に消化し、次のステージに進んでいくことを宮崎育成牧場の職員一同全力でサポートいきます。

  

〔写真1.宮崎育成牧場を訪れた珍鳥ヤツガシラ〕

 以前このブログで日高育成牧場を訪れたフクロウが話題になっていましたが、宮崎の吉鳥も負けてはいません。昨年末から宮崎育成牧場に滞在していました。

〔動画2.1600馬場での調教の様子〕

 この日の調教は、500m馬場2周のウォーミングアップの後、1600m馬場で1200mの駆歩を併走で2本。1本目の最後の3ハロンが60秒、2本目は54秒の調教を実施しております。動画は2本目のスタート後のシーンです。

〔写真3.牡相が漂いはじめたビューティサツキの10の表情〕