【栗東TC】夏休み親子見学ツアー
こんにちは夏休みも始まり、お子様にとって楽しい時間が始まりました
そんな中、栗東トレセンでは7月28日、7月29日に夏休み親子見学ツアーを行いました28日は素晴らしい晴天、29日は突然の雨という夏らしい気候の中、多くの騎手とトレセン施設を見学をしました
今回はその模様をお伝えしていきたいと思います
両日共に、ツアーの初めは調教風景の見学から。
競走馬はなぜ早朝に調教を行うのか、なぜ栗東トレーニング・センターが開場されたか、調教馬場及び調教施設の説明を職員から行いました。普段競走馬がどのような調教を行っているかをイメージしていただけたのではないかなと思います
次に、28日は蹄鉄を実際に造るところを見学、29日は馬運車の見学と馬の病院である競走馬診療所の見学を行いました
まず、28日の蹄鉄の造鉄実演についてです
火炉(ホド)と呼ばれる炉で鉄を熱し、真っ赤になった鉄をハンマーで叩いたり、蹄鉄を打つ際に必要な穴を空けて、一本の鉄の棒が蹄鉄の形になっていく職人技を見学しました
夏のこの時期は、火炉の周りは60℃にも達していると言われており、非常に過酷な暑さの中、蹄鉄が作られています蹄鉄は、前肢と後肢で形が違い、この2つの蹄鉄を組み合わせると卵型になり、さらに、これが蹄鉄の基本的な形といわれています。その基本的な形の蹄鉄を、馬の脚の形にさらに変えて装着させるという技術が必要となります
競走馬の命ともいえる脚を守るために不可欠な蹄鉄。その脚を守る責任を担っている装蹄師という職業は、非常にやりがいの感じられる職業なのではないでしょうか
29日は馬運車の見学及び競走馬診療所を見学しました
実際に競走馬が輸送される馬運車の中を見学しました1台に4頭を乗せて輸送し、厩務員の方が休むスペースもあります
牡馬と牝馬の乗り合わせの際には乗せる場所を考えなければならず苦労されるとのことでした。ちなみに、馬運車1台当たりのお値段は、ちょっと良い一軒家が建つぐらいのお値段だそうです
続いては競走馬診療所見学です
診療所では、人間と馬の医療器具の大きさの違いを体感しました注射器は、なんと人間に打つ10倍の量を打つことの出来る注射器を用いているそうです
その他にも馬の絆創膏も見ましたが、どれも非常に大きく、馬がいかに大きいかということを実感させられました
上の写真ですが、木で出来た器具は馬を診療する際に、暴れるといけないので固定するための器具だそうです。
ちなみに、馬は記憶力が非常に良いので、白衣を着た獣医を見るとそれだけでソワソワし始めてしまう馬もいるそうです馬も人間と同じで、痛いことをされたり、嫌なことはされてしまうとそのことを覚えてしまっているようですね
それぞれの見学が終わった後は、厩舎訪問を行いました28日は安田隆行厩舎に、29日は坂口正大厩舎にお邪魔しました
ここでついに、騎手が合流安田厩舎では川田将雅騎手、田中克典騎手、川須栄彦騎手、高倉稜騎手に、坂口厩舎では、岩田康誠騎手、高田潤騎手、浜中俊騎手、そして前日に引き続き川須騎手、高倉騎手に参加していただきました
まず、安田厩舎から
川田騎手は現在フリーですが、元安田厩舎所属ということもあり、今でも師弟関係が続いているとのことでした所属馬の馬房紹介の際にも、1頭1頭丁寧に馬の説明をしていただきました。中には、今年のCBC賞2着だったダッシャーゴーゴーも入厩しており、今後の活躍が期待されます
参加者の皆様も、調教師、騎手の馬の説明に熱心に耳を傾けておられました。また、馬を間近に見られ馬の大きさ、かわいさを実感できたのではないのかなと思います
続きまして、坂口厩舎です
坂口厩舎でも調教師、騎手の方々が参加者の皆様に入厩している馬の紹介をしてくださいました。中でも、坂口厩舎の期待馬や、今週の出走馬の紹介もありました競馬場で走っているサラブレッドがより身近に感じられた時間だったのではないかと思います
また、所属している浜中騎手の意外な一面についても知ることが出来ました
(浜中騎手ごめんなさい
)
約30分間における厩舎見学の締めくくりは、調教師、騎手の方々と一緒に集合写真で
夏競馬も始まり、調教師、騎手の方々も遠征をしなければならない中ご協力いただきありがとうございました参加者の皆様にとっても厩舎訪問は、親子見学会の中で特に印象深かったイベントになったのではないでしょうか
さて厩舎訪問が終わった後は、発走地点に移動しました
競走馬は、ゲートの試験を合格しなければ競馬に出走することが出来ません。この発走地点は、競走馬がゲートの試験を合格するために練習する場所、また実際にゲートの試験を行う場所となっています。発走地点には、競馬の時と同じゲート、ゲートが開くときの音が非常に小さいゲート、手動で開閉が出来るゲートがあり、発走試験にはもちろん競馬の時と同じゲートを使います。残りのゲートは、練習用のゲートとなっています。
Mr.トレセンである高田騎手の熱い説明風景
実際にゲートの中に入って、騎手の視線に立っていただきましたゲートが開くときの音が間近にいると意外に大きく、驚かれている方もいらっしゃいました
騎手も、実際の競馬の際、いつゲートが開くかドキドキしながらレースに臨んでいるそうです
この後、28日はウニモグと呼ばれる馬場を整備する大型車に乗り、実際に競走馬が調教するときに走る馬場を走りました栗東トレセンでは、Aコース~Eコースと呼ばれるコースがあり、ウニモグでは一番外のEコース(ダート)を走りました
普段では絶対に入ることの出来ない馬場内を走れたということは、非常に貴重な経験が出来たのではないのかなと思います
28日はウニモグに乗り終わった後、29日は発走地点での体験後、参加者の皆様は乗馬体験をし、騎手の方々の目線を知っていただきました実際に乗ってみると、想像以上に視線が高かったのではないのかなと思われます
そんな中、29日は実際に高倉騎手と高田騎手が馬の歩行について教えて下さいました馬には常歩(なみあし)、速歩(はやあし)、駈歩(かけあし)、襲歩(しゅうほ)の大きく分けて4つの歩き方、走り方があります。競馬で実際に馬が走っている走り方は襲歩です。29日には襲歩は無理でしたので、常歩、速歩、駈歩の3つを披露していただきました
参加者の皆様も、馬により親しむことが出来たのではないでしょうか
28日は、サプライズイベントとして、川須騎手が障害飛越に挑戦しました
川須騎手とレガシーロックのコンビで挑戦無事に飛べますように・・・。
素晴らしいなんと160cmの障害飛越に成功しました
自身の最高記録を更新したそうです
参加者の皆様からも大歓声でした
素晴らしいパフォーマンスをありがとうございました
乗馬体験の後は、騎手の方々と一緒にかき氷を食べました暑い中のイベントだったので、かき氷のおいしさも一塩でしたね
騎手がシロップをかけて直接かき氷を渡しています
この後は、騎手との触れ合いや質問タイムとなりました乗ってみたい競走馬や思い出深い競走馬、どんなタイプの競走馬が好きかというような質問などがありました
質問タイムの終了後は、お待ちかねプレゼント抽選会を実施です参加したお子様全員に騎手のサイン入りゴーグルやTシャツ、また調教ゼッケンが当たって大喜びでした
以上で、夏休み親子見学会の日程は全て終了しました駆足の紹介になってしまいましたが、非常に楽しいイベントであったことがお分かりいただけましたでしょうか
参加者の皆様の夏休みの思い出の1ページになったイベントになったのではないかと思います
これからも、是非ご協力いただいた調教師、騎手を応援して下さい