【美浦TC】トレセンお仕事紹介① ~入厩検疫編~
トレセンブログでは、トレセンで行われている様々なお仕事をシリーズ化して皆様にご紹介していきます
そしてその第一弾として、牧場からトレセンに入ってくる馬が受ける「入厩検疫」をご紹介したいと思います
当たり前のことですが、馬はしゃべることができません。
見た目がそっくりな馬をどこかで取り違えることもあります。
なので、牧場からトレセンに戻ってくるときにしっかりと「本当にその馬かどうか」をチェックします
また同時に、馬インフルエンザなどの様々な病気をJRA施設内に流行させないため、獣医師が健康状態をチェックします
今日はそんな「入厩検疫」の模様をお伝えしたいと思いまっす
まずは検査の前に獣医師が馬の健康手帳を確認。
ここには予防注射の接種履歴などが記載されています。
みなさん真剣ですね(当たり前か…)
これが獣医師の検査キット。
注射がたくさんあります
目の検査ですちゃんと見えてますか~
心拍数を測っていますドックン!ドックン!
他にも様々な検査を行い、馬の健康状態を確認しています
次は「本当にその馬かどうか」のチェックです。
技術が進歩したので、今では多くの競走馬の首元にマイクロチップが埋め込まれています
そこに機械をかざすと…
ピピッ!
液晶画面に15桁の数字が表示されます。
この数字を健康手帳に記載されている数字と照合します
もちろんマイクロチップが埋め込まれていない馬もいます。
そういった場合は、馬の特徴として登録されている顔や足元の白斑、全身に点在する旋毛(つむじ)の位置を照合して「本当にその馬かどうか」を確認します。
これで入厩検疫の検査は終了~
無事に検査を終えた馬たちは、それぞれの厩舎へと移動していき、レースに備えて日々の調教に励むわけです
人間と同じで馬も十人十色(十馬十色?)
注射が嫌いな馬もいれば、マイクロチップの機械を怖がる馬もいます
獣医師の白衣を見ただけで暴れちゃう馬もいるくらいです
さらっと紹介しましたが、意外に危険の多いこの仕事
厩舎の方とコミュニケーションをとりながら、日々細心の注意を払って、この仕事に取り組んでいる今日この頃です
次回のトレセンお仕事紹介は「発走試験」を予定しています
お楽しみに