【栗東TC】天皇賞(秋)調教見学&橋口弘次郎厩舎訪問ツアー
こんにちは秋も深まり、寒暖の差が大きい季節となってきましたね皆様も体調には十分お気を付け下さい
栗東トレセンでは10月26日(水)に天皇賞(秋)調教見学&橋口弘次郎厩舎訪問ツアーを行いました関西で最多勝利数を誇る厩舎を訪問できるということもあり、350名を超えるお客様からのご応募がありました本当にありがとうございます
まだ辺りは薄暗い中調教見学は始まりましたそんな中ブエナビスタを始め、エイシンフラッシュ、トゥザグローリー、トーセンジョーダンなどの天皇賞(秋)出走馬が次々と馬場を駆けていきました非常に豪華絢爛なメンバーの調教を見ることが出来ました
今回もサプライズゲストにお越しいただきましたまずは・・・
岩田康誠騎手です秋華賞の優勝の勢いそのままに、天皇賞(秋)はブエナビスタとのコンビで連覇を目指します
ブエナビスタについて伺うと、「夏を越えて馬体が良くなった。春に乗せていただいて乗り味も分かるようになったし、秋は積極的に勝ちを狙いにいく。」と心強いコメントがありました
また現在リーディングトップを走っていることに対しては、「9月にプレートを取る手術を行ってから崩れてしまうかと思ったが、ここまでリズム良く来ることができている。ここからもガムシャラに勝ちを取りにいきたい。」と仰っていました
アヴェンチュラで今季初GⅠのタイトルを獲得した岩田騎手。現在3着内率も4割を超えており、これからの秋のGⅠ戦線は岩田騎手から目が離せないのではないでしょうか
続いてのサプライズゲストは・・・
佐藤哲三騎手にお越しいただきました宝塚記念をコースレコードで優勝し、秋競馬が始まってからはオールカマーで力の違いを見せ付けたアーネストリーとのコンビで挑みます
アーネストリーに関して伺うと、「返し馬の時は、かなりうるさい仕草を見せる馬だが、半信半疑の仕上がりでも重賞を勝てる力を持っているので、心身ともに成長した今なら十分勝ち負けが出来る馬です。」と、こちらも非常に心強いコメント
また、アーネストリーは、管理されている佐々木調教師と共に育ててきた馬ということもあり、どのように育ててきたかというお話についても伺うことが出来ました
「体質は強い方ではないので、なるべく好きに走らせるようにはしてきた。しかし、後ろから行くと楽なのだが、甘やかせてはいけないと思っているので、前に行かせ考える余地を与えさせないように走らせるようにしている。」と話され、様々なことを考えながら育ててきた馬だということを紹介していただきました
宝塚記念、オールカマーと順調に駒を進め、いよいよ秋の大一番に望むこのコンビからも目が離せませんね
続きまして、JRAハンデキャッパーによる講義が行われました
ハンデキャッパーの仕事について簡単に説明させていただきますと、ハンデ戦等の出走馬のレベルに応じて斤量(負担重量)を決めたり、海外の競走馬を含めた馬のランキング等を決める仕事を行っています今回は、レーティングの付け方や、国際会議でどのような話し合いが行われているかなどの内容ですハンデキャップ戦の斤量をつける際の会議の様子や、過去の天皇賞(秋)のレースを元に、出走馬のレーティングがどのように付けられるかなどの解説が行われ、お客様はみな興味深げにお話を聞かれていましたまさにこのような機会でなければ聞くことが出来ない話ですね
この後は、いよいよ橋口弘次郎厩舎訪問です
橋口弘次郎調教師は現在勝利数が全国3位、重賞勝利数は2位と、トップトレーナーの1人に数えられる調教師です14年連続で重賞を勝っており、昨年はローズキングダムでGⅠを勝利しました今回もローズキングダムで秋の盾を獲りに行きます
橋口調教師は、佐賀競馬の騎手を経て中央競馬に転身をなされました。騎手時代には減量に大変苦労をされ、同じ競馬の仕事でも騎手ではなく厩務員、そして行く行くは調教師を目指そうと思われたそうです
調教師の仕事の一番素晴らしいところは、「自分の夢が叶う仕事である」ということだそうですその夢を叶えるまでには様々な挫折・苦悩もありますが、それを乗り越えて自分の管理馬が活躍する姿を見ることが、調教師として一番の喜びであると話されました
また、歴代の活躍馬についてもお話を伺うことが出来ました
ダンスインザダークについては、「厩舎始まって以来の大物感があった。ローテーションをしっかり考えた育成を行っていた。ダービーで負けてしまった雪辱を何とか菊花賞で晴らそうと陣営一丸となって頑張り、馬場に出ていく際にあの冷静な武豊騎手が今度は絶対に勝ちます!と言ったことがとても印象深く残っている」とエピソードを語って下さいました
次にハーツクライのお話を伺いました「ハーツクライは本当に内弁慶な馬だった。厩舎内ではやんちゃな馬なのに、レースになるとすごく大人しくなる。管理していた人は生傷が絶えなかったよ」と意外なエピソードを語られましたさらに、「この性格だったからこそ、キングジョージやドバイで良い成績を残せたのではないかな」と海外での活躍の裏話を教えて下さいました
最後にローズキングダムについてです「この馬は根性の塊のような馬で、瞬発力が高く若い時からの完成度が高かった」と話され、若駒の時代からの期待が伺えますまた、「この血統は本当に活気のある血統で、この血統が瞬発力に繋がっているのではないか」と分析をされていました
この他にも私生活ではゴルフによく行ったりすることや、馬を見ていることが一番好きなので、夜管理されている馬の脚をよく見ていると話されました馬の脚の違和感については、夜脚を見ることが一番という、調教師でなければ気づかないお話を伺うことも出来ました
この後は管理馬の紹介を調教師自らしていただき、お客様は目を輝かせていらっしゃいました
最後に恒例の集合写真で締めくくられました橋口調教師からはこのあと、お客様全員に自身が管理されてきた馬達が重賞を勝った時の写真パネルのプレゼントがありましたonly1のプレゼントに、お客様は大感激だったようです
以上で、天皇賞(秋)調教見学&橋口弘次郎厩舎訪問ツアーの日程はすべて終了しました今回出走馬18頭の内7頭がGⅠレースを勝利しているという、非常に豪華な出走メンバーの天皇賞(秋)ぜひお近くの競馬場やウインズで競走馬の勇姿をご覧下さい