【栗東TC】宝塚記念調教見学&大橋 勇樹厩舎訪問ツアー
こんにちは
6月中旬に差し掛かり、本格的な雨降りの季節がやってきました
みなさん、いかがお過ごしでしょうか
栗東トレーニング・センターでは、そんな雨降りの中、6月19日に「宝塚記念調教見学&大橋勇樹厩舎訪問ツアー」が行われました
競馬ファンの人気投票によって選ばれた強豪馬の追い切りが見られる調教見学、障害騎手による調教実演、ニホンピロアワーズで昨年のジャパンカップダートを制した大橋勇厩舎訪問など、盛りだくさんの内容でお送りした、今回の調教見学ツアー
早速、リポートしていきましょう
まずは毎回恒例の調教見学
岩田康誠騎手は、昨年の牝馬3冠競走を達成し、ジャパンカップにも優勝したジェンティルドンナに騎乗します
「ドバイシーマクラシックに挑戦した後の休み明けのレースになりますが、状態はそのドバイのときよりも良くなってきたと思います。精神的に一回り大きくなったジェンティルドンナを是非応援して欲しいです。」
とコメント
また、ファン投票で3位という支持を受けたことについては、「それだけの人気を背負うことになりますが、自分自身の競馬をするだけです。」と、プレッシャーを感じさせない力強いコメントがありました
また、現在熾烈な騎手リーディング争いをしていることについて、
「沢山勝利することにこだわることなく、一戦一戦を大切に騎乗したいです。ひとつひとつ勝ち星を積み重ねることによって結果はおのずとついてきます。」
とのこと
どのジョッキーが頭一つ抜け出すのでしょうか
レース1戦1戦に目が離せませんね
調教見学を終え、次に、障害騎手による障害調教実演を見学しました
障害調教を行うジョッキーが、無線機を通して普段行う障害調教の様子をリアルタイムに実況していただきます
障害調教を行うのは、平沢健治騎手と黒岩悠騎手
解説をしていただいたのは、1枚目の写真、右から、高田潤騎手、北沢伸也騎手、白浜雄造騎手
そして、藤岡康太騎手(1枚目・左)と川田将雅騎手(2枚目・中央)にもサポートとしてイベントに参加していただきました
残念ながら今回は機器の不調で音声が途切れ途切れになってしまったのですが、イヤフォンマイクからは障害を飛ぶジョッキーの息遣いと馬への掛け声がリアルタイムに聞こえてきました
白浜騎手によると、調教のメニューや追い方は調教をつける騎手に任せられる部分が多いそうです
また、障害コースを走ることができるようになるまで少なくとも2週間、障害試験に合格するようになるまでには1ヶ月を要するそうで、より馬と騎手とのお互いの密接かつ地道なトレーニングが必要になるのだということがわかりました
障害コースはそれぞれの競馬場によって、障害の数や高さが様々騎手によって得意なコース、好きなコースがあるようで、
北沢騎手は「”たすき”のあるコースははじめの飛越で遅れても、”たすき”の部分で巻き返しが狙えるので面白いです。」
とのこと
高田騎手は「障害の少ない中山のコースが好きですね。障害の数が多い競馬場はタイヘンなので・・・。」と思わず本音が(笑)
とても長い距離を走る障害競走は4000mを超えるものもあり、様々なドラマが生まれます
平地競走とは異なる魅力と障害騎手の活躍に注目してみてください
障害調教実演、トレセン構内の施設見学を後にし、大橋勇樹厩舎訪問へと向かいます
おや?厩舎に到着すると、大橋勇樹調教師の他に、競馬場でよく見かける方々のお姿が・・・・
あれは、ジョッキーの姿でしょうか
そして、太宰啓介騎手(右)、熊沢重文騎手(左)に登場していただきました
大橋勇樹調教師は、1984年に、後にヤエノムテキを輩出する栗東・荻野光男厩舎の調教助手としてそのキャリアをスタートされ、松田博資厩舎、目野哲也厩舎と多くの厩舎で経験を積まれた後、2004年にご自身の厩舎を開業され、ついに昨年にはジャパンカップダートをニホンピロアワーズで優勝しました
インタビュータイムでは、昨年のジャパンカップダートでの思い出を中心にお話していただきました
「ニホンピロアワーズは、直前のレースとなったみやこステークスでは負けたものの、その後も順調に調整することができ、これ以上ない仕上げでジャパンカップダート当日を迎えることができました。人気は高くありませんでしたが、優勝できると信じていました。」とのこと
酒井学騎手も状態は本当によかったので、前走負けてしまった反省を踏まえ、道中は最後までじっと脚をためて差し切ることを意識してレースをしました」とおっしゃっていました。
また、騎手のみなさんに対し、「普段、大橋調教師はどのような方でしょうか?」という質問に答えていただきました
騎手のみなさんからは、共通して
「とても優しく、温和な方。乗り方など、レースや調教に対してあまり細かいこ指示をおっしゃらないので、騎手を信頼していただいているのだと実感できる方。」との言葉がありました
大橋厩舎では管理されている競走馬も自由に見学させて頂けました
厩舎内の馬房にはニホンピロアワーズの姿が・・・
酒井学騎手とのツーショットをパシャリ
次走を予定している帝王賞に向け、準備万端
酒井学騎手が近づくとすぐに顔を近づけており、とても懐いている様子がみられました
最後に記念撮影です
ジョッキーのみなさんのお話にもあった、大橋調教師のおおらかで優しいお人柄は、厩舎訪問を通して参加者のみなさんにも伝わったと思います。
ブログ読者のみなさんも、是非、大橋勇樹厩舎所属の競走馬を応援してくださいね
調教見学ツアーのリポートは以上となります
ファン投票により出走馬が決定したドリームレース、宝塚記念は6月23日(日)阪神競馬場にて行われます
頂上決戦とも呼ばれる白熱したレースを、是非お楽しみください