キタサンブラックの旅立ち
こんにちは!
年も明け、冬の寒さが日に日に厳しくなっていく今日この頃、
皆様いかがお過ごしでしょうか
寒さの厳しい冬でも、ここ栗東トレーニング・センターでは毎週のレースに向けて毎日調教が行われています。
そんな厳しい寒さ真っただ中の1月29日、2017年度JRA賞の授賞式が東京で行われました
今回のトレセンブログではそのJRA賞でも一際注目を集めたあのスターホースについてのリポートをお送りいたします
キタサンブラックが積み上げてきた「GI7勝」はJRA歴代最多
そして獲得賞金はテイエムオペラオーを抜きJRA歴代1位
引退レースである昨年の有馬記念では、過去2度ファン投票1位に推されながら涙をのんだグランプリの雪辱を見事に果たし、
最強馬の姿そのままに競走馬生活に幕を下ろしました。
1月5日には京都競馬場で盛大に引退式が行われ、多くのファンに見守られてターフを去った姿が記憶に新しいところです。
そんなキタサンブラックですが、引退式の余韻も冷めやらぬ1月8日には北海道へ向けてトレセンから旅立つことに。
競走馬として長きにわたって競馬を盛り上げ続けてくれたキタサンブラックが、今度は種牡馬として次のステージに向かうことになります。
しかし同時にこの旅立ちは、清水久詞調教師や担当の辻田義幸厩務員をはじめとした厩舎の方たちにとっては、少し寂しい別れを意味するものでもあります。
そんな出発当日のキタサンブラックは、いつもどおりのハンサムな姿でスタンバイ。
清水調教師も名残惜しそうに見守るなか、担当厩務員である辻田さんにきれいに体を洗ってもらうキタサンブラック。
多くのファンだけではなく、厩舎スタッフからも本当に愛されている馬ということを改めて感じる一コマです。
そしていよいよ出発です。
辻田さんに引かれて、定位置だった厩舎の真ん中の馬房を後にするキタサンブラック。
パドックで大勢の観客の注目を集め続けたこの人馬のコンビもこれで見納めです。
心なしか、馬運車へ向かう後ろ姿も寂しげに映ります。
見送る清水調教師も心配そうに馬運車の中をのぞき込んでいました。
清水調教師は様々な思いを噛みしめるかのように、キタサンブラックを乗せた馬運車の姿が小さくなるまで見つめていました。
こうして多くの人に愛されたキタサンブラックは、北海道の新たなステージへと向かっていきました。
今回のリポートは以上となります
キタサンブラックという競馬界を先頭で引っ張ってきたスターホースがターフを去りましたが、また新たなスターホースが誕生し、さらに競馬を盛り上げてくれることに期待しましょう
中央競馬ではこれから春のGIシーズンに向けての始動戦も始まり、栗東トレセンにも熱気が立ち込めています
皆様もぜひ競馬場に足を運んでいただき、競走馬たちの熱い戦い、美しい姿を目の前でご覧になってみてはいかがでしょうか