今夏のデビューを目指して! 産地馬体検査へ
みなさんこんにちは
今回は函館競馬場から、「産地馬体検査」についてお伝えします。産地馬体検査について、みなさんはご存知でしょうか?
ある馬を中央競馬で出走させるためには、競走馬登録をする必要があるのですが、その登録のためには事前検査に合格しなければなりません。
この事前検査とは、①馬伝染性貧血検査、②視力検査(片方でも失明している場合は、競走馬登録ができません。)、③馬体照合(性別や毛色、白斑・旋毛といった特徴の有無などを確認します。)の3つあり、合格した馬のみ、中央競馬での出走が認められます。
検査は、通常JRAの東西のトレーニング・センターで行うのですが、夏の函館・札幌競馬などでのデビューを目指している馬たちにとって、北海道等の馬産地から一度トレーニングセンターへ行って検査を受け、また馬産地へ戻るとなると、輸送による負担が大きなものとなってしまいます
そこで「特例」として、4月~6月に北海道地区、東北地区、九州地区で検査を行い、その検査に合格すれば、函館や札幌や小倉など直接競馬場に入きゅうし、デビューできるようにしています。
この検査のことを「産地馬体検査」といいます
さて、4月16日に函館競馬場で産地馬体検査を行い、今年は34頭が受検しました。 写真をご覧ください。
このように、普段装鞍所として使用している場所で、専門のスタッフが1頭1頭チェックしていきます。まだ若駒ですので、慣れない場所に戸惑って突然暴れたりする馬もいますが、不安を与えないように落ち着かせながら検査を行い、無事終了しました
そして、今回検査を受けた34頭は、全て合格しました
今後は無事に調教を積み重ね、晴れてデビューを迎えられることを心より祈っています